限界

久しぶりに家でPCに向かいつつあるけど、9月の旅記事があまりにも進んでなくて、自分的にこの時期外れ感がとってもすっきりしない
しかし、いきなりペースも変えられない・・・。
ので、旅記事は本来の日付に設定しなおしてじわじわ細々としていこうと思います。
フランスでお世話になった方から「この写真使って」と頂いたりもしているので、止めずに続けていくことだけ、お知らせです
en france, sep 2005のカテゴリを、どうぞよろしくお願いします。


さて、昨日は停電やら色々寒さのためいろんな大変なことが起こったみたい・・・。
現地の方、だいじょうぶでしょうか。
どうぞ、お気をつけてくださいね！！

そんなアクシデントと注意を呼びかけるアナウンスが響き渡る夕方の東京駅に降り立ち、びゅうびゅう冷たい風が吹きすさぶ横断歩道を少しかけ足で渡って、OAZOのカフェへ。　
熱い飲み物にほっとしながら、長居しておしゃべりしてきました。

あまりに苛酷な労働時間に危機を感じて転職した友達のお話を聞く。
でもすごく好きな仕事だったと言っているし、実際とても懸命に続けていたと思う。
しかし、時期限定でもなくあまりにエンドレスにそれが続くことには色んな代償が伴い、彼女は転職を決め、新しい職場に移って、今数ヶ月。
今、自由になる時間は増えた。ハッピー！！
・・・と言いたいとこだけど、なんか調子が悪いんですって。フットワークもそう軽くないし、体調も、かえって。
これは私も良く解る。
（かといって、この友達の場合、あの仕事に戻ったら冗談抜きで過労で死んでしまう気がする）
時間的にラクになったからって、その分何かが出来るということには直結しない。ラクに甘える癖がつくと、ひたすら坂を下ってしまうというのは、珍しくないんですよね・・・。
生活も、仕事も。
時間がゆったりあっても、モチベがよほど強い場合を除いて、意外と能率・内容だって良くなるものでもない。

でも、そんな事実にウーンとはまっていてもどうにもならないので、逆の方向に目を向ける。
「限界」って、実はなかなか遠いよね！
そうそう、とお互いに頷きあう。
もうダメ、と思ったところから先が、実はけっこうある。
もうちょっとがんばれる、その発見が限界の手前にはある。
そうしていくうちに、自分で「限界」と信じていたラインが、さらに伸びて行き、そんな中でのやりくりだって、さまになってきてしまう。
出来る人はみんなこういいますものね、
「忙しい人に仕事を頼め」。


限界を感じるくらいまでやってみる、
（やらされている、と受身スタンスで捉えると逆効果かもだけど）
辛いとわかっているからそのとっかかりがなかなか掴めないけれど、達成したときのヨロコビって、かなり大きい。
苛酷な動きをしてきたにも関わらず、体もイキイキ呼吸しているのがわかる。
寝てなくたって、キレイだったりする。
老化を気にして、他をほったらかしてケアに明け暮れている人より、美容に気を遣わず使命に懸命な人の方が、まとうオーラが美しい。　
そこには人の心を打つ綺麗がある。
そういえば、「美容には睡眠っていうけど、週末だらだら寝すぎたらかえって肌とか体調悪い」と誰かが話すと、その場にいるみんなが「うんうん」て言うシーンも、よくあったなあ。
人って本来、鍛えるのが一番ありかたとして素敵なように作られているのね。
普段から「限界」と隣あわせの生活なんて怖いけれど、心の満足の在り処に向かうんだ、と考えたら、逆境だってひとつのチャンスなのよね、と思った夜でした。

「時間があるとやるけど、ない時間の中でやろうとしない」と、カントクさんによく怒られる情けない身ながら、明日に誕生日を控えた自分への自戒をこめて