『紀の善』

この週末、実家に帰っています。
手土産は、母が大好きな「抹茶ババロア」。
近所の甘味処、『紀の善』の名物お菓子です。
実家に帰るときのいいお土産を探して、当初はいろいろ神楽坂を巡ったものでしたが、試した挙句、結局これが、母の一番のお気に入りなので、いまやすっかりお約束に。
私自身も大好き
まあしかし、いつも買っていくとはいっても、実家にはたまにしか帰らないから、母もいつまでもこのお菓子に新鮮味を感じ続けているのかもしれません・・・。
（甘いものが苦手な父は、気が向けばひとくちだけ味見、で満足。）

春らしく晴れた休日の午後ともなれば、神楽坂には風流を求めて人々が集まり、お店も大盛況。
今日は、夕方に寄っても、お店の前がずらっと長蛇の列で、しかもみんなが口々に「抹茶ババロア」をまとめ＆指名買いしていくさまは、圧巻でした。
初めてお店を訪れた何年か前も、こうして美味しい甘味への期待にわくわくしながら列に並んだことを思い出します。

この近辺に暮らし始めてからは、夕方に友達と待ち合わせて、あんみつでお茶したり、天気の悪い休日の昼間には、すいた2階で粟ぜんざいを頂きつつ読書したりと、近所ゆえの気楽な使い方をしています。
伝統にこだわりを持つ年配の方達がゆったりと暮らしを楽しんでいる、のんびりした雰囲気が、この界隈の優雅な魅力を形作っていると思うのですが、そんな方々に愛されるこのお店に入ると、くつろぎつつもすっきり気分が整う気がして、数多くのファンの方々同様、私にとっても大切なお店です。