くちなしの花の純白に、心が洗われる。
しっとり密度のある花弁の厚み、この質感と純白のバランスの、えもいわれない様。
そして香りのまた清々しいこと…。
雨の中からひっそり薫る慎ましさに、その存在のありがたさに、感謝を覚えるほどです。
くちなし、薔薇、苺の実、…
どれも人工の香りにしたら突然品位が落ちてしまうことが多いけど、天然の素材を存分に味わえるこの季節は最高で、心が震えます。
花は朝露の時間、摘み取る前に嗅ぎたい。
苺は、幼い子どもがたくさん頰ばって飲み降して、嬉しがって大笑いした口の中に残る、甘い甘い匂いが好き。