Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

美女シネマ 『カーマ・スートラ』

2004-05-09 | cinema... eiga
観たい映画を選ぶ場合、基準になるのは、私の場合、ほぼ出演する女優です。
選んだ作品が映画的にすばらしければ、もちろん言うことなしですが、失敗しても、女優が十分輝いていれば、満足!
映画の楽しみって、何もストーリーのみにあらずですよね。
よっぽど我慢ならないほど観にくい構成のものもたまにはありますが・・・。
まあ、そういうのに当たったら、諦める。

女優に惹かれてしまい、またテーマがたいへん参考になり、何度も観たくなる映画のひとつに、インディラ・ヴァルマ主演『カーマ・スートラ』があります。
(これ以降、彼女が出演する作品を聞いたことがありませんが、今、どうしているのだろう・・・?)
インドの衣装って、ほんとに官能的で素敵。
カラフルで、威厳にも満ちていて。
ボディペイントも、ふんだんにされていて、女性の体がまるで、芸術作品のようです。
インディラ・ヴァルマ演じるマヤは、そんな美しい女性たちの中で、さらに異彩を放つ魅惑的な存在。
最初の方で、そんなマヤが、王の前で踊るシーンから、姿だけでなく身のこなしや視線の流し方までが、女性の魅力を表現する大切なツールであることを、この「愛の教科書」は、さっそく教えてくれます。
そう、とっても、勉強になるんです・・・。

ストーリーを簡単にご紹介すると。
マヤは貧しい家の生まれだが、幼いころより王女のタラと一緒に育った。
大きくなった二人の少女。王女は、ある国の王に嫁ぐことが決まった。幼馴染みながら召使として邪険に扱われ、王女タラに対して対抗心を持っていたマヤは、二人の結婚の日に、王子の寝室にこっそり忍び込む。そして、そのことを輿入れの前のタラにそっと告げ、彼女をひそかにどん底に突き落としたが、マヤもまた、密告によって罪を暴かれ、国を追われてしまうのだった。
追われたマヤは、偶然から、「カーマ・スートラ」の師である女性の元に身を寄せる。彼女の知人である彫刻師に恋をしたマヤは、彼の心を手に入れるため、「カーマ・スートラ」の教えを学び、実践しようとする。彼もマヤを愛しているのだが、性格から、なかなかその愛に入り込めない。
そんな折、彼の幼馴染みであり、タラの夫である王はマヤを忘れられず、彼女を愛妾にと強く望んでいた。

そんな複雑な四角関係なのですが、愛の教義をマスターしたマヤがホント、美しくてすごいのです。
「カーマ・スートラ」の教えとは、愛の法則。
いつまでも愛を保つためには、ある種のテクニックが要るというのです。
男女の関係は、プラトニックばかりでもいられませんが、具体的にフィジカルなばかりでもいい訳ではありません。
二人の仲を円滑にするために、・魅力的であること、・男性への尽くし方(召使的にではなく)、の具体的な方法を、まず指導者がその生き方によって、お手本を見せてくれます。
男性に尽くすことは、やり方によっては、自立のひとつのかたちといえます。
マヤは、決して媚びることなく男性たちを魅了し、自身も自由な精神を手に入れ、かつての子供じみたタラへの仕業を恥ずかしく感じます。

その方法はどんなかというと、具体的には、うーん・・・、百聞は一見に如かず、ですが、とにかく、
すべて自分の目の前のことには集中する、かつじっくり行う。
体や全てを丁寧に(そして優雅に)扱うことを習慣にする。
行動の目的を明確にする。
って感じでしょうか・・・。
言葉にすると抽象的になってしまいますが、これは、全てにいえることではありますね。
愛も、感情に流されるばかりでなく、理性を守ってコントロールしていくことが大事なんだなと思いました。

メイクとかも、参考になると思います。
ごらんになった女性も多いかと思いますが、久しぶりに、また、いかがですか?(^_-)-*













コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。