「チャンスは何度もやってこない」

魅力的な人を、
「どうして、この人はこんなに素敵なの？」
と思うときは、じっと相手を観察するのもくせになっている。
個性的なたたずまいが醸し出す何か、というものもありますが、
対人関係の中で個々の間に起きる化学反応が、魅力というかたちで立ち昇る感覚的な印象もあるように思います。

つまりやりとりの感触。
基本的なところでは、相手の気持ちを読み、つぶさないこと。
意見や情報をうれしさで受け取る習慣は、みんなを幸せにします。
例えば、「これ、おすすめよ！」と、好意で情報をもらった場合の反応。
相手の心遣いそのものを「ありがとう！」と受け取り、他人の目線を自分の今後に生かす工夫をする人は、賢くて好ましい。明るさと強さも感じます。
また、困ったときに、相手がなんらか答えをくれた場合とかも。
相手の貴重な時間を割いて相談ごとにのってもらったという意識を持ち、相手の意見を反映させた態度を実行してみる。
習慣というものはなかなか変えられませんが、それでも精一杯やってみたら、それは結果、思わぬ世界の広がりを体感させてくれるかもしれません。

身近に、マイペースキャラと見えてその実、心地良い細やかさを同居させている人が、女性も男性も、幾人かいます。
だいたい共通するのは、その態度。
人の好意を受け取るのが、上手です。
距離感を正しく測る観察眼を持ち、思慮深く、注意深い。聞いているふりしてへらへら聞き流したりしない。柔軟性と知性に富む。
マイペースな言動も周囲に微笑ましく迎えられるのは、芯柱がしっかりしているため。
自分自身と同じように、他人とその世界、さらにそことのやりとりを大切にしているから。
いつも、見ていてお手本になります。
そんな良い態度の人間には、人はどんどん新しい素敵な情報を運びたくなる。
もっとその人が輝くのが見たくて。

人から何かを受け取るチャンスは、何度もめぐってきません。
尊敬する人から教わったことです。
そして、いつでも人とのやりとりは一期一会なのだとも。
たしかに、そう感じます。
そのチャンスは、今しかない。
そう思ってありがたく真剣に受け取る人には、次のチャンスが待っていますが、それも直前のチャンスをきちりと掴んだからこそのステップなのでしょう。
恵まれる人には、運以前に、他人や物事に対する心構えというものが上等に備わっていて、さらにその美点を活かし続けて行くという共通点があるように思います。

ぜひ、それを学びたい。


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