不透明な沼から、急にぽかりと鮮やかな色の魚が水面に出現するように、
随所で、自分でも故知らぬ思いに襲われて、読みながら涙ぐんでばかりでした。
そういえば、これは読んでいなかった・・・
と、文庫になってから気付いて、最近購入したもの。
そのまま、一気に読み進んでしまいました。
近くて遠い、人との距離。血の繋がりが全てではない、その濃さ。
でも、やはり血の繋がりがあるからこその関係・ないからこその関係というものもあって、その複雑さに、色んな思いが頭をよぎります。
あらすじはここでご紹介しませんが、要は、いつもの詠美さんの作品がそうであるように、決して奇想天外な舞台設定ではありません。
家族がいて、恋人がいて、友人同士がいて、夫婦がいて。・・・
でも問題はそんな枠組みではなく、その関係の化学反応が、どのように起こるかという、繊細な心の色の移り変わりを見つめている、その表現なのです。
飾ってなどいない、これ以上ない、真実。
言葉を、それだけを伝えるのに使えたら、どんなにか良いか。
でも、そこに至るのには、深い自省と、客観性(これは同時に深い主観でもある)がないと、いけません。
詠美さんの本に登場する言葉は、驚くことに全てそれを満たしています。
言葉ひとつ・ひとつが、血の温もりを感じさせ、それが形になった、こんなに情の深い生き物のような作品を生み出したら、しばらくあとは、抜け殻になってしまうのではないか・・・
そんな心配さえふと抱いてしまったほどです。
おかあさんが赤ちゃんを誕生させるように「作品を”産む”」
ということの意味を、彼女の作品の温もりにこそ、学ぶことが出来ます。
心に残った一節。
「僕達が結婚に失敗したのはね、二人とも、生涯一緒にいるだろうってことに、なんの疑問も抱かなかったからだよ。
(中略)
人との関係に永遠なんてない。もしも、永遠を作り出したいと思うなら、その答えは、今にしかない。やがて別れるかもしれないっていう不安を持つのは良いことだよ。ただし、それを幸せな気持ちのために利用しなくちゃ」
随所で、自分でも故知らぬ思いに襲われて、読みながら涙ぐんでばかりでした。
そういえば、これは読んでいなかった・・・
と、文庫になってから気付いて、最近購入したもの。
そのまま、一気に読み進んでしまいました。
近くて遠い、人との距離。血の繋がりが全てではない、その濃さ。
でも、やはり血の繋がりがあるからこその関係・ないからこその関係というものもあって、その複雑さに、色んな思いが頭をよぎります。
あらすじはここでご紹介しませんが、要は、いつもの詠美さんの作品がそうであるように、決して奇想天外な舞台設定ではありません。
家族がいて、恋人がいて、友人同士がいて、夫婦がいて。・・・
でも問題はそんな枠組みではなく、その関係の化学反応が、どのように起こるかという、繊細な心の色の移り変わりを見つめている、その表現なのです。
飾ってなどいない、これ以上ない、真実。
言葉を、それだけを伝えるのに使えたら、どんなにか良いか。
でも、そこに至るのには、深い自省と、客観性(これは同時に深い主観でもある)がないと、いけません。
詠美さんの本に登場する言葉は、驚くことに全てそれを満たしています。
言葉ひとつ・ひとつが、血の温もりを感じさせ、それが形になった、こんなに情の深い生き物のような作品を生み出したら、しばらくあとは、抜け殻になってしまうのではないか・・・
そんな心配さえふと抱いてしまったほどです。
おかあさんが赤ちゃんを誕生させるように「作品を”産む”」
ということの意味を、彼女の作品の温もりにこそ、学ぶことが出来ます。
心に残った一節。
「僕達が結婚に失敗したのはね、二人とも、生涯一緒にいるだろうってことに、なんの疑問も抱かなかったからだよ。
(中略)
人との関係に永遠なんてない。もしも、永遠を作り出したいと思うなら、その答えは、今にしかない。やがて別れるかもしれないっていう不安を持つのは良いことだよ。ただし、それを幸せな気持ちのために利用しなくちゃ」
と、いうより、山田詠美の本は全部読んでる(笑
山田詠美のものの見方がすごく好きなんです。
現実から目をそらしたりしない。
だからといって自虐的に暗くもない。
いつも明るさに満ちてる。
その人の文章を読むとき、書いた人の価値観ていうフィルターを通してその向こうにある世界を見ますよね。
山田詠美のフィルターが好きなんです
でも、miさまのフィルターもとっても大好き。
CHANELの夜、読んでてそう思いました。
あんな風に感動して、それを丁寧に言葉という形に置き換えることができる。素晴らしい
忙しくて疲れたあたくしに、お水のように沁みましたありがとう
どうしても気になっていたこの本・・私も最近買って読んでいる途中です。
詠美さんの「ヒトや物の本質・上等を見極める」力、話を読ませる力、大好きです
以前も盛り上がりましたよね、詠美さんのお話で(笑
私の「言葉に出来ない気持ち」を、miさんと夜子さんが
きちんと書いてくださるので「そうそう!」といつも頷くばかりです(笑
読みながら明日の仕事に備えて寝ます
お元気ですか??
さて、記事違いで恐縮なのですが
miさんにヘアバトンをまわしに参りました。
お忙しいことが重々承知ですので
むずかしければスルーしていただいて結構です。
寒くなりましたが色々なお洋服を着れる季節
にもなり少し楽しいです。
お返事遅くなってごめんなさい
詠美さんの作品、私もすべて網羅です
恋をする力が湧いてきますよね。底のほうから、ふつふつと、力強く。
相手に対する気持ちが新たになって、
そうだった、そんなところが好きなんだな・・・
なあんて思ったりして。
あんな素敵なものの見方、女としてぜひぜひ持っていたいですよね!!もっと見習いたいです
恐れ多くもお褒め頂いて、どうもありがとうございます
お返事遅くなってごめんなさい
お仕事、夜子さまと同じく、大変そうですね!
頑張って下さい!
>「ヒトや物の本質・上等を見極める」力
ほんとに、私もそこが大好きです。
あれだけ純粋な気持ちって、どうやって磨くんでしょう。。
ちょっと一節を抜粋しただけで、その文言の重さに、気持ちが引き締まりました。
ぴーめるさまもお忙しかったみたいで、復帰、うれしいです。おつかれさまです♪
お洋服、見るのも着るのも楽しい時期ですね。
今年、とうとう帽子をデイリーにかぶり始めました。
ターコイズのフェルトで、あったかくお茶目なかたちで、気に入ってます
ヘアバトン、書いてみたいです
いつもながら面白いパスをありがとうございます!!