Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

謙虚

2008-02-12 | beaute... bi zenpan
3人以上集まる場はもう立派に「パーティ」と呼べるそうですが、その付き合いにとどまらずにメンバーそれぞれの交友関係がさらに交じりあえば、集まりのふくらみ方はもうそれはそれは大きく広くなっていく一方になる。
集まりは素敵です。
世の中にはまだ知らない素敵な人がたくさんいるんだという希望、実感。
袖触れ合うもなんとかですが、お話する機会があるならもう立派なご縁。
大事にしたい相手との絆が生産的に広がったら、とてもうれしいし素晴らしい。

人と多く触れ合う利点は、まずわが身の輪郭、限界が見えること。
過小評価・過大評価していた自分の「リアルな姿」は、他人との付き合い(ある程度以上深い)において初めて見えてきますよね。
とりわけハッピーな人と付き合うこと、人生に成功した人の話を聞くことの素晴らしさは計り知れません。
自分がまだ体験していない高みを、その人の話を聞くこと、そしてかもし出す空気によって疑似体験できるというのは素晴らしいプレゼント。

「謙虚」は、そうして高いレベルを知ればこそ、我が「身の程を正しく知る」ことによって初めて身につくのでしょう。
「謙遜」にはその反対でありたいうすっぺらな願望が垣間見える、つまり「傲慢」と同じカテゴリに分けられるけど、「謙虚」の姿勢には、我が身の丈を理解したうえの、相手も自分も敬うことができる、正しい距離感がある。とても知的な状態だと思います。
そして欠かせないのが、「素直に」学ぶ姿勢。聞き上手であることは大切な財産です。
聞き上手、と一言でいってもその徳は奥深く、その場のポーズで身につくものなどでは到底ないと思います。
聞き上手たちと話していると、本当に話しやすい。
その共通点はなにかしらと考えてみると、やはり知性があるタイプがそうかも。
多少知っていることであっても、黙って聞き、それをさらに違う角度から知ろうとする探究心。
そして、持論をぶつということはその場ではしない。訊かれない限り言わない。やたら自分を主語にしない。
その奥ゆかしさ、思慮深さが、身の回りの聞き上手に共通していることだと思います。

「自分」と「その小さな周り」に固まらない柔軟さ。
常に「外へ、上へ」と向かう視線の情熱。
その起点は「性格の明るさ」、「ストレスレス」であることも大事な点かもしれません。暗い人と話すのは、誰にとっても楽しいことではないから。

「謙虚」という開かれた姿勢は、多くの光を採りこむ明るい窓なのだと思います。


photo... 青山のカフェにて。ちょうど一年前に撮った写真。
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2 コメント

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Unknown (えみ)
2008-02-13 05:41:47
amoureuseさん、おはようございます。
amoureuseさんの文章は透明で何の不純物も混ざっていない素敵な文章だなって感じていて、読んだあと心が浄化されるようなすがすがしさがいつも残ります。

以前から拝見していましたが、今日はなぜか「書き込みしてみよう!!」という勇気が湧いてしまいました笑
amoureuseさんは私の憧れです。

これからも、更新楽しみにしています!
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おはようございます。 (えみさま(mi-amoureuse))
2008-02-13 09:51:14
素敵な勇気とご感想を、どうもありがとうございます。
すがすがしい言葉を頂けて、とてもうれしいです。おかげさまで、いい朝が迎えられました
こちらこそ、どうもありがとうございます!
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