寄り添う

アクセサリーとそれをつける人はよく似ています。
・・・「似合う」って、そもそもそういう意味なのでしょうね。

身近な友人達の例でいうと、
NCB　（Nコスメビューティ会）　のリーダー格、某社・社長秘書の女性は、自作の華やかなボリューム感あるリングがご本人のゴージャスなルックスと華やかな雰囲気に良く似合い、
線のほっそりした別の友人は、細い金のカルティエのチェーンが、きれいな鎖骨の上で段になって、そっと肌の曲線に沿う様子が清楚ながら色っぽく、
また別の女性は、大ぶりのパールや透明感ある天然石が、彼女の牡丹のようなたおやかな雰囲気にピッタリだし、・・・

・・・とこのように、私のお気に入りの例は、これだけでなく、友人達全員に渡りますが、それは彼女たちの雰囲気と、それぞれのアクセサリーの個性がきれいに響き合って、美しい音色のように、こちらに伝わるから。
友人達と会う時、彼女達が、話しながら身振り手振りするごとに、指輪やネックレスやピアスが、本人と一緒になって楽しげにきらめくのを見るのも、わくわくすることの一つです。
しかし実際、アクセサリーがその人のキャラクターをあらわすのは、まずその肌が受け入れてなじみ、心地良いと感じるものなのだから、当然のことなのかもしれません。

なんて、急にあらためて思ったのは、先日電車の中で異国の女性を見かけたことから。
濃く淹れたコーヒーにミルクを少しだけ溶かしこんだような彼女の肌色は、周囲からくっきりと明瞭な輪郭で切り取られ、はっとするほどの美しさ。
なめらかなその胸元には、大きめのゴールドのヒトデ型のペンダントが輝いていました。
艶やかな光を放つアクセサリーは、なめらかなミルクコーヒー色の肌を額縁にすると、一層その輝きを増すものだ、
と目の前に座る女性にしばし見とれた帰り道でした。

そもそも、南国に初めて旅行した時から、服は最小限・でもふんだんにつけられた、肌の一部のようなゴールドアクセサリーたちがよく似合う現地の女性たちに、うっとり見入ったものでした。
ひっつめた黒い髪とこんがりやけた肌の横顔に、一点きらりと光る耳たぶのゴールドピアスがとっても際立っていたり、
ころんとしたチャームがついた太いゴールドのチェーンがすっきりしたうなじのラインを強調していたり、
腕や指に幾重にもつけられた幅広の金や銀の輪が陽気な明るさを表していたり・・・。
彼女たちの肌にしっくりなじんで、お互いを引立て合っているアクセサリーの効果に、いつも「いいなあ！」と感動します。

電車の中で見た素敵な異国の女性をきっかけに、その気持ちを思い出し、
大人の女性の肌にそっと寄り添い、個性と魅力を際立たせるアクセサリーの存在の大きさにあらためて気付きました。
これが、へんに華美だったりイヤミなゴテゴテ感を感じさせると、とたんに逆効果になってしまいますが、そんな未熟な例は置いておき・・・

その人だけの女らしさに、その人の選んだアクセサリーが、そっと息をふきこんで、すてきな化学反応が起こる。
そして、ますます華やぎを備わらせてくれる。
そんな魅力的なアクセサリー使いが出来る女性を見るのが、とっても好きです。