
ツレのk君と「破」を観にいく。
2年前、「序」を観たときはミサトさんの部屋にあった一升瓶の正体はわからないでいた。なじみの酒店のひろせにも小倉屋でも見た事がなかったからだ。
なぜ気が付かなかったのだろうか?
毎朝通勤途中に通るあの店にポスターが貼られていたではないか!
「獺祭(だっさい)」
映画のあと、筆者とツレのk君は「リカーショップ ナガツカ」を強襲する。
「エヴァンゲリオンのお酒ください!」
お店の奥さん(だと思う)は「ウチのも好きで・・・」とか言いながら奥の保冷庫を案内してくれて説明してくれた。
「獺祭」のヴァリエーションが豊富に在庫されていた。どれも若いお酒ばかりで古い在庫などない。
なかでも「遠心分離」と「生 遠心分離磨き三割九分」を購入する。

今夜は「生 遠心分離磨き三割九分」を楽しむことにする。自身の61パーセントを磨き落として酒になったハイスペックなお酒である。
風雅な香りが上等な酔い心地を誘う。
米を磨いて中心部のみで造った酒はフルーツのようなフレッシュな香りがする。いや、むしろ洋風である。
以前にもひろせでもっと米を磨いた日本酒を所望したことがあった。よりフルーティーな風味に出会えると想像したからだ。が、しかし精米歩合50パーセント以上の酒はなかった。酒税法の縛りでそうなのだろうと想像する。
ミサトさんが縁で筆者の夢見たハイスペックな日本酒に出会うことができた。
ゴキゲンな酔い心地のまま「破」の感想を記す。
ネタバレ注意。
●なにやってんのアンノ?
●マイフェイバリット使途イスラフェルがギャン待遇。
●ボクサー体型だった初号機が今回なぜかレスラー体型。
●CGで表現されたシーンは前作を観たときの様な驚きを感じなかった。ハイテクは陳腐化も早い。
●背景画の一部はTVシリーズ並みのクォリティーで残念。
●TVシリーズのエピソードをシャッフルして再構成したストーリーは一体感に欠け、牽引力が弱い。
●TVシリーズと「序」の世界観の補完のため説明的なシーンが多くて間延びした印象を受けた。シリーズモノなら必要な間延びではあるが製作者の超絶的なスキルで魅せてもらいたかった。
●名前が変わっても不幸キャラのアスカだが、今回幸薄さがイマイチ。もっと惨めに、ズタズタに、ボロボロに、完膚なきまでに、見てる俺のきんたまが縮み上がるくらいに打ちのめしてもらいたかった。アスカはヨゴレでナンボなんじゃ。
要するに、もっとハラワタ晒して経血と血反吐垂れ流しながらも神々しく召される眩しいアスカ様のお姿をありがたく拝したかった。のじゃ。