今朝の新聞で訃報を知った。
アマチュアサンパーの筆者は散歩のプロちいさんにライバル心を持っていた。
俺は育った土地柄か、買い食いはみっともない、と教わっていたのでちいさんの散歩スタイルには否定的であったが日本一有名なサンパーとして一目置くところではあった。筆者の引越しとテレビのデジタル化があって今はテレビがない。晩年のちいさんの散歩は見てはいない。だがいわばライフワークともいえるほど熟成し枯れた魅力ともいえるその散歩道(柔道とか剣道とかの”道”。各々の散策路ではない)は嫌でも筆者の耳に届くところであり全国規模で散歩した氏の黄門様の様な偉業には感服せざるを得ない。
最晩年に訪れた筆者の町の萬盛堂を訪ねた。
『ちい散歩 当店も紹介されました』の張り紙が。”当店も” の ”も” が気になる。
若奥さんに「ちいさんのお団子をください」と所望すると黙って頷き、焼き団子を包んでくれた。
ちいさんにお会いになりましたか?と訪ねると若奥さんは努めて明るくその時のエピソードを語ってくれた。筆者には一瞬、込上げるものがあった。若奥さんの大事な思い出だろうから此処では書かない。
読者の皆さんの近くにもちいさんが散歩した場所があるはずである。
今夜、地井さんのドラマがあるようだがテレビがないので見ない。