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青山真治監督作品の、映画『 サッド・ヴァケイション 』
( ↑ 上の画像は、この映画の DVD のジャケットです )
を、見ました。この映画は、青山監督の“北九州三部作”のラストの作品です。
私は、前二作を見ていないので、ストーリーがつかめていないところも、
あるので、この映画について、語ることは、できないのかもしれません。
それでも、この映画は、充分に、見る者にとって、
すごい力強さで、伝わってくるものが、ありました。
この映画を、見て、印象に残ったところを、書きたいと思います。
浅野忠信さん演じる、健次の、復讐に燃えた心を、内に秘めて
いながらも、冷静に見えてしまうところが、ものすごい怖かった。
オダギリジョーさん演じる、後藤と、健次が、広大な緑の広がる
山々の中に、二人で佇んでいる姿が、妙に、清清しくて、この映画の
様々なテーマと、対照的に思われて、逆に、強烈な印象を受けた。
それとも、広大で、揺るぎない山々は、「母なる大地」を、暗示していて、
そこに、立ち尽くして、圧倒されている「男たち」を、象徴しているか
のようにも、思えてくる。
後藤が、持っていたコンパスを、健次に示して、
「この場所だけ、針が回り続けていて、止まらないんだ」
と、教えた場面が、意味深な感じがして、不思議に思った。
この映画に、しばしば、出てくる、シャボン玉が、
これから、生まれてくる、新しい「命」と、すべての「希望」を、
象徴しているように思えて、とても美しかった。
健次の母の、生き様を、見ていて、
「自分は、なんて弱い人間なのだろう…」と、あらためて、
思い知らされた。
「親と子の絆」って、いったい、何なんだろう、と考えさせられてしまう、
ある意味、普遍的な、人間の永遠のテーマを、この映画を見て、
感じました…。
前二作を、見る機会が、ありましたら、
また、あらためて、書いてみたいと思います。
読んでくれて、ありがとうです
それでは、また。。。
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