化石の日記Ver.2

ミーハーのたわごと。
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勉強することについていろいろ考えてしまった

2010-08-15 00:11:29 | 気がついたこと
この1週間。世間的にはお盆休みなのですが、
私は通常どおり会社に行き、
帰宅してからはタイ語の翻訳ボランティアをぽつぽつとやってました。

タイ山岳民族の教育を支援する
「さくらプロジェクト」が
http://chmai.loxinfo.co.th/~sakura/
20周年(!)を迎えるにあたり、
奨学生OBが寄稿した文章。

予想以上に時間がかかってしまった(涙。。。

5人分あったのですが、1人のがかなりの長文でした。

家族親戚をみまわしても、
小学校を卒業した人が5人しかいなかったので、
周囲は進学するのにまるで理解がなかったこと。

その小学校でも、ノートや鉛筆もろくになかったりとか、
先生が授業をさぼってナンパしにいったりとか
教育環境が最悪だったこと。

電気も水道もなくて、
松の木に火をつけたりして夜に本を読んだりしてたこと。

運良くさくらプロジェクトの試験に受かり、
寮生活をしたものの、一度たりとも両親が訪ねて来ず
(教育に理解がなかっただけでなく、
 家が僻地で、交通手段がなかったものと思われます)
寂しい思いをしたこと。

大学に進学したものの、生活資金までは援助がまわらず
土日や学期休みに雇われ仕事をしたこと。

苦労して大学を卒業するまでが、切々と語られていました。


いつの時代のことじゃ!と思われるかもしれませんが。

私が翻訳ボランティアをはじめた8年前くらいは、
まだ、寮生の実家があるタイの山岳地帯には、
電気や水道が満足にひかれていなくて

家で子どもがする大切な仕事のひとつに
「水汲み」があって仰天しました。

なので、タイではそんなに昔の話じゃないんですよね。。。

大学卒業まで勉強する、しないを
子ども自身の考えで選択することが
なかなか難しいのは、どこの国も同じなんだなあ。

日本の場合は、学問を究めたいというよりは、
就職に有利だからで、
大学に進めるのは、実家の経済力によるところが大きいのでは。

(最近は就活に追われて大学でろくに勉強できない学生がいるけど)

週イチ、しかもひとコマながら、学校に通うようになって気がついたのは、
他の生徒さんを見ていても、自分のお金だと
親が出していた学生時代とは、勉強に対する真剣度が全然違うこと。

自腹を切る

勉強したいことを100%自分の意志で選ぶ

ということは大きいです。

親がスポンサーだと、進学する分野に
「親の意向」が入ってしまうケースがありそう。

子ども手当ても「教育」目的だけに絞ればいいのになんて思う。
一番お金がかかるのが学費だし。

高卒、専卒くらいで、そこそこの就職ができて
大学は本人の意思で、
働きながらに通えるような社会のシステムになるといいな。

そしたら、私も勉強したいことがいっぱいある。