化石の日記Ver.2

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ラブ&ピース-鴨志田穣が見たアジア

2011-06-02 23:13:33 | 読んだ本とか
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%83%96-%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%B9%E2%80%95%E9%B4%A8%E5%BF%97%E7%94%B0%E7%A9%A3%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%9F%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2-%E9%B4%A8%E5%BF%97%E7%94%B0-%E7%A9%A3/dp/4902269376

鴨志田穣。たしか、初の写真集。。。

せつないなあ。。。

なんでかというと、ご本人は既に亡くなっているからです。



自費じゃなくて、出版社から写真集が出るということは、

写真家として、世間から認められたということになると思います。

出すんだったら生きているうちにしてくれよ、って

私だったら化けて出てきそう。。。



鴨志田穣といってもピンとこないかたが

(“鴨志田”でGoogle検索しても“穣”が出てこなかったくらいなので)

多そうなので、ざっと説明すると

西原理恵子の元ダンナさんで、戦場カメラマン。
(自伝などによると、写真じゃなくてビデオの方がメインぽかったらしい)

「毎日かあさん」のお父さんのモデル。


私は、鴨志田穣のエッセイ(“アジアパー伝”シリーズとか)が大好きで

すごいファンなので、

以下親しみをこめて、カモちゃんと書きます。



カモちゃんのエッセイは、一言でいうと、

「ダメ人間のカモちゃんが、アジア各地で出会ったダメな人たちと

 ダメっぷりでシンクロしていく」

って感じ。


これは、今までの日本人の文章ではありえなかった。


日本人(特に男性)がアジアを語ると、

どうしても上から目線(日本人がアジアで一番優れている)になってしまうから。


これまでの日本人のアジア紀行は、

自分だけは綺麗な船に乗っているようだったけど、


カモちゃんのは、アジアの人たちと一緒に

アジアの底なし沼にハマっていくような…


すごく好きだったんですよね。。。



亡くなったことを知ったとき、

もう、あの文章は読めないのか、と激しく落胆してしまいました。




この写真集にも、そんな目線はいかんなく発揮されています。


普通、外国を旅していて、写真をとるとき、

綺麗なものを撮ろうとしますよね。


でも、ここに写っているのは

これって、なんか間抜けだよね…

これって、汚いよね…

…みたいな。


観光客用にドレスアップしたアジアでなく、

そこで暮らしている人が見ているアジアが写っているように思えます。