読みました。
きのこ(ブーム)入門的な本。
きのことは何か?きのこの楽しみ方から始まり、
きのこを扱った作品、きのこを愛でる人の紹介を経て
本題の“きのこ的生き方”に突入していきます。
ほんでもって、これを読むまで
きのこ=植物
だと思ってました(><)!
正しくは「菌類」
これがわかるだけでも、この本を手にとった甲斐があるというものです。
…って、中学校くらいの理科でやってるはずですよね…
動物や植物の死骸や排せつ物を分解し、
ふたたび無機物に戻す。
無機物→有機物→無機物という
地球の循環サイクルの中で大切な役割を担っています。
無機物にするのは、菌糸。
インターネットもびっくりな質と量で
地下に張り巡らされているのだとか。
胞子を飛ばし、環境のあったところで育つという
神出鬼没な増え方。
きのこ。
可愛いいだけでなく、
毒があったり、上に書いたような摩訶不思議な性質を持っているため、
古今東西。きのこに魅せられる人が地味~に生息していた。
きのこは「可愛いから好き」で今まですませていましたが、
なぜ人の心をとらえるか。
いろんなデータを集め、
論理的に書いてくれて頭の下がる思いです。。
で、「きのこ的」とは何ぞや?
生産者でも消費者でもない「分解者」。
ランダムに出没。
ということで
ゆるい・柔らかい・はみ出す・動きまわる・遊戯的でホット・
多元的・魔術的・偶発的・つながる・分解と還元
というキーワードが示されています。
対照的に「非きのこ的」としては
きつい・硬い・組み込まれる・固定される・まじめでクール
一元的・合理的・決定的・分断される・生産と消費
強引にまとめると、現在日本の「閉塞感」を打ち破るのは
きのこ的生き方では…という提案でしめてあります。
ううむ。やはりきのこは癒されるのか…
ますますハマりそう。
きのことの関連はあるのか、ないのか。
イアンたん10代(だよね)の歌声を貼ってみる。