「兄貴どうしたの?」
「あの…あの困った男の子が隣の店に入っていくのが見えたんだ。マネージャーと一緒に…」
「あ…」
「何…」
真樹は黙り込んだ。
冬弥が追ってきているとその真樹の様子から分かってしまった。しかし、
「真樹、悪いけど後ろ見て。まだいる?」
麻也は仕方なく頼んだ。
振り返って、また向きなおった真樹は口を開かなかった。
それでまだついてきている
とわかった。
「あの子どんだけ兄貴のこと好きなんだよ」
そして言葉を選んで、
「兄貴とどうにかなっちゃったら喜び死ににしちゃうんじゃないの
~」
麻也は諒がいない弟の前なので気安く、しかし投げやりな感じで、
「あの…あの困った男の子が隣の店に入っていくのが見えたんだ。マネージャーと一緒に…」
「あ…」
「何…」
真樹は黙り込んだ。
冬弥が追ってきているとその真樹の様子から分かってしまった。しかし、
「真樹、悪いけど後ろ見て。まだいる?」
麻也は仕方なく頼んだ。
振り返って、また向きなおった真樹は口を開かなかった。
それでまだついてきている
とわかった。
「あの子どんだけ兄貴のこと好きなんだよ」
そして言葉を選んで、
「兄貴とどうにかなっちゃったら喜び死ににしちゃうんじゃないの
~」
麻也は諒がいない弟の前なので気安く、しかし投げやりな感じで、
「どうにかなってやってびっくりするくらい失望させてやろうかな
。」
「あーそれいいかも。
」
真樹はそう言って笑い、気を引き立てるように、
「じゃあ部屋まで突っ走りましょう!」
そして、タクシーを降りると一目散にエレベーターめがけて二人は走った。
運よくエレベーターに飛び込めた。
2人で息を切らせながら、真樹が言ってくれた。
「ここまで来ればもう大丈夫だろ。部屋に入ったら兄貴はすぐ休んでよ。諒には俺が責任持って電話するから。」
そんなことを話しながら、麻也たちはようやく部屋にころがりこんだ。
「真樹がいてくれてよかった~」
と麻也がベッドに倒れこむと、しばらくしてチャイムが鳴った。
誰だろう…二人は顔を見合わせた。
「はい…」
警戒しながら真樹がドアに近づくと、
「麻也さんごめんなさい。冬弥です。藤田冬弥です…」
真樹まで凍り付いてしまった。
しかし真樹はドアごしにはっきりと、
「いやあ、今日はもう遅いですからお引き取りいただけますか。」
すると今度は別の男の声で、
「すみません、冬弥のマネージャーの…です。申し訳ありませんが、ひと目だけでも麻也さんにお会いすることはできませんか?」
当然できるはずがない。真樹は冷静に、
「いや、明日以降にマネージャーのいるところでお願いできますか。」
「わっかりましたあ。じゃぁこれから私、マネージャーさんにお願いしてきます…」
と言い、去っていく気配…
。」
「あーそれいいかも。
」
真樹はそう言って笑い、気を引き立てるように、
「じゃあ部屋まで突っ走りましょう!」
そして、タクシーを降りると一目散にエレベーターめがけて二人は走った。
運よくエレベーターに飛び込めた。
2人で息を切らせながら、真樹が言ってくれた。
「ここまで来ればもう大丈夫だろ。部屋に入ったら兄貴はすぐ休んでよ。諒には俺が責任持って電話するから。」
そんなことを話しながら、麻也たちはようやく部屋にころがりこんだ。
「真樹がいてくれてよかった~」
と麻也がベッドに倒れこむと、しばらくしてチャイムが鳴った。
誰だろう…二人は顔を見合わせた。
「はい…」
警戒しながら真樹がドアに近づくと、
「麻也さんごめんなさい。冬弥です。藤田冬弥です…」
真樹まで凍り付いてしまった。
しかし真樹はドアごしにはっきりと、
「いやあ、今日はもう遅いですからお引き取りいただけますか。」
すると今度は別の男の声で、
「すみません、冬弥のマネージャーの…です。申し訳ありませんが、ひと目だけでも麻也さんにお会いすることはできませんか?」
当然できるはずがない。真樹は冷静に、
「いや、明日以降にマネージャーのいるところでお願いできますか。」
「わっかりましたあ。じゃぁこれから私、マネージャーさんにお願いしてきます…」
と言い、去っていく気配…