BLロック王子小説「ディスティニーアンダー・グラウンド-ギターとスターに愛され過ぎた王子-」

 ★過去に傷を持つ美貌のロックギタリスト遠藤麻也(まや)。運命の恋人・日向 諒と東京ドームに立つが…

【お詫び】★小説のアップをしばらくお休みします(腱鞘炎のため)

2020-04-17 13:13:00 | このブログについて
いつも小説をお読みいただきましてありがとうございます。管理人の青-ao-です。

さて大変申し訳ないのですが、しばらく小説のアップをお休みさせていただきます。
腱鞘炎やその他いろいろな症状で体調を崩しまして…
ゴールデンウィーク以降に整形外科の先生と相談することになっています。

ペンとかキーボードを使うのが厳しい状態ですので、最悪の場合
ちょっとこの小説★BLロック王子小説「ディスティニー・アンダーグラウンド」は置いておいて、

まあ少し遠い話ですが、動けるようになりましたら、次回作のアップをするということも覚悟しています

と言いますのもこの文章もそうなのですが、音声入力なら小説を書くこともできるかと。とりあえずはアップロードも出来ると思いますので
音声入力って随分進化したので便利ですね


とはいうもののご覧の通り変換のミスや改行がうまくいかないので、見づらいので、今までの小説の雰囲気を壊すのは嫌なんです

ただ小説にはいろんな形式がありますし、小説の改行とかって結構自由なので、新作ならば最初からその形で入力するのはありかと思いまして。

まあそれも先生の診断次第ですが…

皆様も
デジタル画面への向かい過ぎにはお気をつけて

今、長年の運動不足と、ワープロ時代からの画面の見過ぎとかを非常に後悔しています

あ、でも寂しくなったらTwitter で雑談的なことを1行2行くらいはつぶやくかもしれません
その時はよろしくお願いします

しかしながら
ギタリストは天使か王子、ボーカリストは超美形
というポリシーは永遠です😍
たぶん次回作もその路線で行くと思いますのでよろしく~

★BLロック王子小説23-3「ディスティニーアンダーグラウンド」

2020-04-12 21:47:18 | ★ディスティニー第23章
 それから、この事件を必死で説明する諒からほぼ聞き出すと、恭一は、
「ニ人きりにしてください」
と、社長たちはもちろん、真樹まで諒の病室を追い出したのだという。
 そして話が終わったらしい恭一が、真樹だけを病室に入れてくれたのだと…
 入ってみると諒はベッドに座り、大きな瞳に涙をこらえて、麻也さんに早く会いたいとか詫びたいとか償いたいなどと言っているそうだった。
(それって…)
 麻也は衝撃を受け、どうしていいのかわからなくなった。
(恭一、まさか…)
 真樹も…とんでもないことを知ってしまったのかだろう。緊張している。気を使っているらしいのは伝わってくるのがつらい。
(…諒に…知られたんだ…)
麻也は目の前が真っ暗になって…
 しかし真樹はうつむいたまま、
「俺にはよくわかんないけど、恭一さんの話を聞いた後の諒は少し落ち着いたように見えたよ。兄貴に拒絶されたら仲立ちしてもらえないかって俺じゃなくて恭一さんに頼んでたようなんだ」
 麻也には言葉がなかった。
 しかし、もう限界…そう思って目をつぶって真樹から顔を背けようと思った瞬間、こう言われた。
「諒は二人で、元気になってまた二人の部屋に戻りたいって言ってた」
 二人の闇の部分が明らかになってしまったんだから、今度は幸せに暮らせるはずだとかなんとか…
(そんなの、本当だろうか…)
真面目な諒は責任を取ろうとしているだけではないのだろうか。
 そこまで考えたところで麻也は疲れをいっそう強く感じた。
「ごめん、疲れたでしょ。俺ずっといるから安心して寝てて」
 その言葉に麻也は目を閉じた…

★BLロック王子小説23-2「ディスティニーアンダーグラウンド」

2020-04-11 21:05:34 | ★ディスティニー第23章
 どうにか麻也は意識を自力で取り戻し、真樹の次の言葉を待った。
 真樹の方も言葉を選びながら、
「その…諒が嫉妬して、兄貴に失望していくように、二人を引き裂くように、あのバカ女優が裏で糸を引いていたって…」
 真樹の声が頭に響いて思わず麻也はしかめっ面になった。
 それを見て真樹はごめんと声を潜め、
「…社長が聞いたんだ。あの二世のボウズの父親、あの偉い俳優から。それで諒に電話でそれを説明してる時に…その…兄貴倒れたってことで…」
「…」
 麻也は混乱するばかりだった。
「ひどい話だよ。未成年の子たちの真剣な想いを利用して、自分の不倫を叶えようなんて…」
と語る真樹も耐えられないというようにうつむいた。
 麻也は頭が混乱してしまい、ただひたすら諒と自分がどうなるのか不安に思うばかりだった。
 それを真樹は察してくれたらしく、
「兄貴、俺ずっといるから安心して。付き添いだから。諒はほぼ休んでるだけだから親父さんが来るまで、社長と恭一さんがついてる」
(恭一が…)
 麻也は彼が自分の秘密を諒に告げていたらどうしよう、と真っ青になった。
「父さんと母さんが出張ですぐに帰って来れなかったんだよ」
 それで万が一を覚悟して、動転していた真樹は身内同然の恭一を呼んだのだという。
「恭一さんは諒をぶん殴りかけて、俺たちが必死で止めて…」

★BLロック王子小説23-1「ディスティニーアンダーグラウンド」

2020-04-10 16:53:10 | ★ディスティニー第23章
 おかあさん、ぼくは<まい>じゃないよ。<まや>だよ。


 お母さん、どうして僕、赤ちゃんの頃、スカートはいてるの?
 

 …お父さん、大変なの!
 真樹ったら、オール5なのよ!
 お兄ちゃんよりもすごいの!
 …お兄ちゃんも、国語と図工が5になってくれればねえ…


「麻也、お母さんは女の人だから、赤ちゃんを産む立場だから、父さん以上に、麻衣お姉ちゃんが赤ちゃんのうちに亡くなったことへの悲しみが深いんだと思う。
だから、しばらくはお姉ちゃんの名前で呼び間違えたりするのは、大目に見てあげてくれないかな」


…でも、お父さん…俺は…嫌なんだ…


「…兄貴、良かったじゃん。学園祭の女装コンテスト写真、母さんは怒るどころか喜んでたもん…お姉ちゃんが生き…あ、ごめん…」
「女装はヤだったけど、優勝賞品がメーク道具だったからね。俺は渋谷のライブでも使うつもりだよ…」
 
 
「麻也さん、俺は麻也さんを一生離さないからねっ! 諒クンの愛に安心して溺れて…」 
 
 
 …兄貴…
 目を開けると、真樹が自分をのぞき込んでいた。
「…痛っ…」
「兄貴、点滴ついてるから…」
 そう言われて麻也は辺りを見た。
 確かに自分の左手は点滴につながれていて
病室にいるのだ。
 そしてすべてを思い出す…一気に…そして…
「諒もね、入院してるんだ」
 麻也は真樹のその言葉をどう捉えればいいのかわからなかった。
 真樹の顔を見つめるばかりだった
「その…兄貴をこんな風にしたって、後悔してて謝りたいと言いながら倒れちゃってどうにか俺たちに経緯は話してくれたけど…」
 話したって何を…
 ショックのあまり麻也の意識はまた…

★BLロック王子小説22-15「ディスティニーアンダーグラウンド」

2020-04-09 21:30:19 | ★ディスティニー22章
 諒はしぼり出すように、
 「…麻也さんは今度は薬で…」
 すると社長は諒の腕を叩き、
「麻也は絶対大丈夫だよ。病院の薬しか持っていないんだから。何より麻也はお前を失うより死んだ方がましだと思ったんだ。2人ともお互いに愛情があるまま、一緒におかしくなってたんだよ」
 しかし諒は、
「そんなの分からない。麻也さんは人気とかバンドとかを失うのが怖かっただけかも…」               
 でも、そう言いながらも諒は最後に見た麻也の笑顔と言葉を信じたかった。
 やっぱり麻也は本当に自分に救いを求めていたのではないだろうか。
 そして自分だけを愛してくれていたのではないだろうか。
 それを自分はどうして信じられなかったのか…諒は自責の念に駆られるばかりだった。
 その後、麻也のことは何も知らされぬまま諒は個室に移されると、疲れの限界をとっくに越えていた諒はベッドの上で意識を失って…
 目が覚めると社長がいてくれた。
 そこに須藤がやってきて、ようやく諒は麻也の容態を聞くことができた。
 麻也の意識が戻って記憶障害はなかったこと、命に別状は無かったこと…
 諒は必死で頼んだ。
「麻也さんに会わせて!」
「いや、面会謝絶なのでまだだめです。一生人工透析になる人もいるようなんですが、そんなこともなくて、でも麻也さんの精神的なショックが大きいので、真樹さんは付きっきりだし…
「諒、お前もこんな状態だから会うのは無理だよ」
「でも、でも俺は麻也さんに会いたい。会って謝りたい」
「もう少し落ち着いてからにしてください」
「でも須藤さんは会ったんでしょ」
「私も会ってません、本当に家族だけなんで連絡は真樹さんに頼んできました。ご両親は出張中でこちらに向かってる最中だそうで…」
 じゃあ、せめて真樹に…と言いかけて、諒は自分にその資格があるのかと気付き、言葉を飲み込んだ。