中田島砂丘
浜松市南区中田島町
地図上で見ると、ほぼ横に一直線の遠州灘。
こうした地形の構造から、風避けの入り江に乏しく、古くから船乗りに海の難所として恐れられてきました。
その遠州灘の中央に位置する中田島砂丘は、浜松市内を流れる馬込川の河口より西側の南北約600メートル、東西約4キロに渡って広がる地区のことで、昔から遠州の大河、天竜川の上流から大量に流れてくる砂により形成されたといわれます。
冬は遠州の空っ風と名高い海風により砂浜に美しい風紋が作られ、障害物の少ない砂浜は撮影スポットとしてメディアから重宝され、初夏には日本一と言われる浜松祭りの勇壮な凧上げが繰り広げられて賑わいます。
また、天然記念物のアカウミガメが産卵にくるスポットとして知られ、初夏から秋にかけて産卵されると囲いのゲージによって保護され、卵が孵化すると親亀の来た浜に放流されます。