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日本歴史紀行

紀行道中 2 - 1 蓬莱橋 (ほうらいばし)1



蓬莱橋(ほうらいばし)

静岡県島田市 宝来町


東海道 島田宿
駿河国と遠江国の国境となる大河 大井川を控える宿場町の南に、一本の人道橋が架かっています。

この橋の由来については、徳川旧幕臣の苦難を書かなくてはなりません。

1869年 明治2年7月、鳥羽伏見の戦いから始まった江戸幕府と明治新政府の戊辰戦争も箱館戦争の終結で終止符が打たれ、最後の将軍 徳川慶喜が謹慎のために水戸へ発ち、やがて新政府により謹慎が解かれて罪を赦免され、静岡で暮らすこととなり、慶喜を護衛してきた幕府 精鋭組(後の新番組)を中心とした幕臣らは、徳川宗家を徳川家達(いえさと)が継いで藩主となったことで、ここで御役御免となりました。


倒幕を掲げて新政府軍を率いていた参謀の西郷隆盛と二度の会見で和平を結び、江戸無血開城にこぎ着け幕府から新政府に政権委譲の道筋をつけた勝 海舟は、旧幕臣達の身の振り方を考え、広大な幕府天領でありながら、耕作に不向きなため、何百年と放置されてきた金谷原(現在の牧之原台地)の存在に目をつけます。



2に続きます。






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