1 松前と函館
松前城と松前公園の桜
先日、土方歳三について書きました。
土方は江戸生まれの言わずとしれた新選組の副長ですが、箱館戦争で函館の街と藩庁のあった松前で戦いました。
松前の町は…
ぼくの母は北海道の南部、松前町で育ちました。
母から子供の頃の昔話を聞くことがありますが、春になると桜の咲き誇る松前公園はかつて母が通っていた松城小学校の校庭でした。
遊び場はもっぱら校庭と城下の寺町でしたが、アイヌの耳塚や僧を投げ入れ殺害した伝説の井戸…。
怖い話をよくされたものです。
松前は北海道唯一の城下町ですが、北海道の都でもありました。
そして松前町を東へ行くと100万ドルの夜景と称される函館市。
函館は母が社会人になるときに出た街で、また、ぼくの家系をもっと遡ると、かつて明治時代の始め、開拓を担う役所〜開拓使が置かれ、役人として函館に赴任して来た人物が、ぼくの先祖にいます。
松前町と函館市は、
北海道唯一の藩、【松前藩】の始まりと終わりに関わる市町で、何かと繋がりが深いです。
次回から【北の覇者 松前藩物語】のカテゴリーで、ぼくの家族に深い関わりのある町と街、そして城下町に君臨した藩について書きます。