竹採物語発祥の地 (竹採公園)
静岡県富士市比奈
竹採物語は、昔話で有名な かぐや姫の物語。
竹から生まれた美しい姫が成長し、最後は月に帰るという物語です。
かぐや姫の【竹採物語】ゆかりの地は、土地の名を籠畑といい、現在の静岡県富士市 比奈の町に足跡が残ります。
平安時代の延暦年間(782~805年)この付近に翁(老夫婦)が住んでいて、竹で籠をつくることを生業としていたことから、作竹翁、あるいは寒竹翁と呼ばれていました。
ある日、翁は籠作りのために竹林の竹を伐ってみると、竹の中から女の子の赤ちゃんが出てきました。
翁は驚きながらも女の子を連れて帰り、夫人と共に育てることにしました。
岳南鉄道 比奈駅
かぐや姫と名付けられた娘はそれは美しく容姿端麗、無双の美女に成長し、その美しさは国中に知られるところとなり、やがて土地を治める国司の耳にも入ることとなります。
国司は、かぐや姫を妻として迎えたいと何度も願いますが、かぐや姫は承諾せず、国司が宝を差し出しても承諾しませんでした。
ついには、国司が翁の家に住み着きます。かぐや姫は故郷の仙洞に帰りたいと言い出して出ていきました。
国司が後を追うと かぐや姫は天女へと姿を変えて故郷の富士山へと帰って行きます。
伝説のような物語ですが、
竹採物語としてこの地には、比奈、籠原、富士見、見返り坂等、物語に登場した地名が各所に伝わります。