菅原道真公 産湯池 菅原道真宮遺跡天神堀
奈良県奈良市菅原町
奈良 東大寺の造営に多大な役割りを果たした行基菩薩ゆかりの喜光寺に近い現在の奈良市菅原町に、菅原氏発祥の天満宮があります。
当麻蹴速(たいまのけはや)と共に、角力(相撲)発祥の人物として垂仁天皇により出雲国より召され、蹴速と対決して勝利した野見宿禰(のみのすくね)は、天皇はじめとした王家の葬儀の際に必要とされた殉死の風習に代わり、埴輪を代わりに代用として埋葬する埴輪の制を進言して認められ、故郷の出雲から石工を呼び寄せて王家の葬儀を司る豪族として重きを成し、土師(はぜ)氏の姓を賜りました。
やがて土師氏の中で学問に秀でた道真の祖父にあたる土師古人が菅原の姓を願い出て認められ、菅原氏と改めます。
845年 承和12年、8月1日、漢学者の菅原氏当主、菅原是善の子が誕生します。
幼名を
阿呼(あこ)、後に吉祥丸として成長する菅原道真です。
道真誕生の際、産湯の水を天満宮に近いこの池から汲み、用いられたと伝わります。