龍宮神社 本殿
北海道小樽市稲穂3丁目
小樽市は、北海道において、歴史、文化、経済、そして発展に最も大きく貢献した地方都市です。
小樽駅から西へ徒歩3分ほどの距離に、幕府海軍を率いて幕末、戊辰戦争の終末となる箱館戦争を戦った旧幕臣で幕府海軍総裁の榎本武揚が創建した龍宮神社が鎮座しています。
榎本武揚 像
街の生い立ちからすれば、戦国時代以前に北海道(蝦夷島〜えぞがしま、または蝦夷地)で割拠し始めた蠣崎(かきざき)氏(後の松前氏)が治めた道南の松前町、やがて江戸時代に天然の良湊として注目され、発展した函館(箱館)市、そして江戸時代後期に入り、多くの人が入る小樽です。
江戸時代にはニシン、サケといった漁場として、アイヌ人との交易で大いに栄え、明治時代に入ると、その海の幸により得られる利益を求めて多くの人が入植します。
やがて小樽の町は、松前、江差の道南地方の日本海側から続く険しい海岸線と陸路を避けられる湊として重要視され、物資の補給、輸送という今日まで続く港町の役割りを果たします。
明治6年になり、箱館戦争後に投獄、後に保釈された榎本武揚が小樽にやってきます。
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