浜松市楽器博物館
浜松市中区中央3丁目
浜松市の楽器産業の始まりは、明治20年、大阪の医療機器会社の修理工だった山葉寅楠が五社神社近くの浜松病院からの医療機器の修理依頼で浜松に派遣されたことから始まりました。
山葉寅楠は、医療機器の修理と共に、浜松尋常小学校(現、浜松市立元城小学校)からオルガンの修理を依頼され、苦心の末にオルガンを修理しました。
楽器に魅せられた山葉寅楠は、独学でオルガンの構造を学び、遂には自らオルガンを自作、やがて今日の世界一の楽器メーカー【ヤマハ】の創業者となりました。
そのヤマハで楽器製造のノウハウを学んだ河合小市が独立し、河合楽器製作所を創業。さらに大阪の楽器メーカー、ローランドが浜松市に移転して来たりと、浜松は楽器製造の盛んな産業都市として知られる様になりました。
浜松市楽器博物館は、そうした浜松という街がヤマハや河合楽器といった楽器メーカーのお膝元ということもあり、市民にも広く親しまれている音楽と音楽楽器に加え、1981年から浜松市が推し進める(音楽の街づくり)の一環として計画され、1995年4月に日本初の公立楽器博物館として開館しました。
日本古来の雅楽器からヨーロッパの管楽器や鍵盤楽器から20世紀を象徴する電子楽器まで、多種多彩な世界中の3000点以上の貴重な実物楽器が常設展示されています。
様々な音楽イベントも盛んに行われ、今や音楽家や愛好家に親しまれる音楽文化施設です。