『毎日俳句大賞2018作品集』に掲載されました『青草』の関連記事を抜粋してお知らせいたします。
*171結社による「平成のいのちの俳句」から
『青草』主宰草深昌子
狂ふかもしれぬ手を挙げ踊るなり 草深昌子
靖国を奉じて遺族息白し 松尾まつを
いい風と妻の声する網戸かな 栗田白雲
夏座敷三点倒立してをりぬ 間 早蛙
雛あられ墓前に盛りて帰りけり 中澤翔風
萍を杖つく老父見つめをり 鈴木一父
抱卵の鴨は動かず草いきれ 狗飼乾恵
鴨一羽群より離れ空に鳴く 伊藤 波
病癒ゆるごとく日脚伸びにけり 森田ちとせ
ののののとこごみは芽吹く太古から 泉 いづ
*『わたしの選ぶ「いのちのはいく」』
朝顔や仕事はかどる古机 大峯あきら
清新なる朝顔に、命は蘇ります。人は古机をいよいよ慈しみ、一心に書き続けます。机は艶めきを発します。
朝顔も人も机も、森羅万象の命を見せて、今ここに生きて一つなのです。(草深昌子)
*有馬朗人選 佳作
ベンゲルの海浮き立ちし白夜かな 森川三花
*予選通過作品
終点のバス停留所立葵 間 早蛙
自署を手に灯火親しむ傘寿かな 松尾まつを
川筋のがらりと変はる秋出水 間 早蛙
以上
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