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ルパン三世

2006-09-09 04:53:51 | エンタメ

ルパン三世のテレビスペシャルが放送されるという情報がどこかのブログに書かれていたので、ちょっと調べてみると、金曜ロードショールパン三世 セブンデイズ・ラプソディ」という番組でした。放送局は日テレです。このあたりではテレビ信州ということになりますけどね。

実はつい先日、DVD の「ルパン三世 風魔一族の陰謀」を借りてきて観たばかりだったので、新作のルパン三世はどんなものかと気になりました。それに、ここしばらくテレビを見ていなかったのですが、わけあって近々テレビを見る予定があります。その放送局がちょうどテレビ信州だったので、アンテナの調整がてら久々にテレビでも見てみようかという気になったというわけです。

ちなみに私の部屋にはテレビはありません。2 台あるデスクトップパソコンのうち、普段は使っていない古いほうのパソコンに TV チューナーが内蔵されていて、パソコンの画面上でテレビを見れるようになっています。ただ、パソコンは 2 台でも 1 つのモニター(ディスプレイ)を切り替えて使っているので、テレビを見ながら新しいパソコンのほうで同時に作業するといったことはできません。それがわずらわしくてテレビを見なくなったのかもしれませんが……。

とりあえず、今回のテレビスペシャルの感想ですが、せっかく期待して観た割には残念な内容でした。いまいち盛り上がりに欠けていて、だらだらした感じです。何より栗田貫一さんのルパン三世ではどうしても役不足なのです。栗田貫一さんも頑張っているのだとは思いますが、おそらくは、頭の中に作り上げたルパン三世のイメージを無理して演じようとしているのでしょう。そのため、そのイメージの枠から自由になれずに、ルパン三世の魅力が完全に死んでしまっているのです。はじけるようなギャグもなければ、シリアスな場面での渋い台詞もありません。だいたいどの場面でもワンパターンな声になってしまっているのです。次元や五エ門などの貫禄のある声優陣との絡みも栗貫ルパンとではいまいち息が合っていません。

もうひとつ気になったのは不二子ちゃんの声です。声優さんは昔と同じですが、なんだかテンポがのんびりした感じになっていて、おばあちゃんみたいな声になっていました。やっぱり年には勝てないんでしょうか。それとも、今回はたまたまこんな風に演じていただけなんでしょうか。

次元は相変わらず渋いところを持っていきましたが、五エ門のギャグもなかなか面白かったと思います。何より今回は、偶然にも数日前に「ルパン三世 風魔一族の陰謀」を見たばかりです。「風魔一族の陰謀」では五エ門はギャグ一切なしの渋い役で、しかもほぼ主人公です。この超シリアスな五エ門を見た後で今回のテレビの五エ門を見ると、そのギャップがさらに際立って楽しめます。

ところでこの「風魔一族の陰謀」は、ルパン三世だけでなく、その他の登場人物の声優も総入れ替えされている特殊なバージョンのルパン三世です。山田康雄さんもまだ存命中に作られたものだそうですが、私もまだ観たことがありませんでした。声優が変わるとどんな感じになるのだろうと思い、興味本位で借りてきたのでした。

風魔バージョンの声優さんたちもほとんどがどこかで聞いたことがあるような声ばかりでしたが、意外と違和感なくルパン三世になじんでいて好感が持てました。

ルパン三世の声は「ガンダム」のカイ・シデンや「北斗の拳」のシンを演じた古川登志夫さんでした。あまりに自然にルパンを演じていてびっくりしてしまいました。この人のルパンを聞いた後で栗貫ルパンを聞くと、栗貫ルパンがいかに不自然かというのが良くわかります。

五エ門の声は塩沢兼人さんです。塩沢兼人さんも亡くなってしまいましたが、渋くてかっこいいキャラを演じる、とても美しい声の持ち主でした。

このままの声優陣でルパン三世の新作もどんどん作ればよかったのにとも思うのですが、やはり山田康雄さんが存命中はむずかしかったのかもしれませんね。詳しい事情はよくわかりませんが。

なんだか声の話ばかりになってしまいましたが、アニメにとって声っていうのは、それだけ重要なものなんでしょうね。声優さんがどう演じるかによって、その作品のイメージもがらりと変わってしまう。

声の力もなかなかあなどれません。



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