46. 中国・韓国と日本の違いの原点 「 5ハ 愛国教育は情報操作 」
終章
中華民族の正体 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を投稿予定です。
5イ 中国が覇権を握る日
5ロ 中国は国ではなく文明
5ハ 愛国教育は情報操作
5ニ 中華民族とは何か
5ホ 孔子を排斥した毛沢東
5ヘ 孔子学院プロジェクト
5 ト 中国崩壊の予言
5チ アメリカ人と中国人
5リ 中国はアメリカのフレネミー
5ヌ 中韓の捏造が信じられるわけ
5ル キリスト教圏とイスラム圏の距離
5ヲ イスラム版中華思想
5ヨ 儒教と対立する老荘思想
5タ 中国は民主主義国になるか
5レ 中国を模倣しなかった日本
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5ハ 愛国教育は情報操作
もちろん、中国は、台湾人のナショナリズムも、許すことができない。
習国家主席は、「中華民族の偉大な復興の夢とは、中国の夢(チュングオモン)だ」「中華民族の偉大な復興の夢とは、強軍の夢だ」「強軍の目標を心に刻み、その実践に、身を捧げよ」という言葉を、乱発している。
習国家主席がいう「中国の夢」は、日本にとっても、東南アジア諸国にとっても、悪夢である。
習国家主席がドイツを訪問して、日本軍が1937(昭和12)年12月に、南京を攻略した時に、「三十万人の市民を虐殺した」と、演説したが、言い掛かりだ。
著者は「南京事件の真実を検証する会」の会長を、つとめたことがある。この会は、日本で、南京事件を研究する、著名な学者や、研究者を網羅している。
日本軍が、南京攻略に当たって、虐殺を行った事実は、当時の中国側の記録を、丹念に調べてみたが、まったくない。南京が陥落した直後に、南京城内に突入した、いまでは、もう八十歳をこす、多くの日本軍兵士を、東京に招いて、朴訥な証言を、直接聞いたが、そのような事実は、まったくなかった。
中国は専制国家で、言論、集会、結社の自由、信教の自由が、まったくない。政権が都合に合わせて、情報を粘土細工のように、操作してきた。
中国共産党政権は、国共内戦をはじめ、中華人民共和国の成立以後、大躍進運動、人民文化大革命、天安門事件などによって、七、八千万人にのぼる、自国民を殺してきた。
日本軍が残虐行為を働いたと、宣伝して、人民に徹底的な愛国教育を施しているが、自分が行った残虐行為から、目をそらせようと、している。
それに加えて、このあいだまで、政権の正統性を、支えてきたはずの共産主義が、今では名ばかりのものに、なってしまったために、それに代えて、愛国主義 = 反日感情を、柱として、縋(すが)っているのだ。
日本には、中華人民共和国という国名によって、いまだに、誑(たぶら)かされている者も、いようが、人民による国でも、共和国でもない。
中華人民共和国は、特権を手にした、”赤い貴族”たちによって、治められている。前近代的な、封建国家だ。
参考:加瀬英明著「中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか」
加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長