鳥インフル

北朝鮮に更なる経済制裁をと世界的に喧しい昨今、向こうから見れば我が国が先頭に立って他国を煽動しているようにさえ見えるかも知れない。対抗措置として鳥インフルエンザに感染させた野鳥を飛ばす位の事はしかねない。生物兵器の一種である。確かに大きな経済的打撃があって報復として相応しい。此の時期南下する野鳥は多かろうし偏西風があるからロシアや中国に向かう心配もあまり無かろう。両者とも広い国土に様々な問題を抱えていて鳥インフルエンザ等、然して目立たないかも知れない。仮に感染騒ぎがあって北朝鮮が疑われて問い詰められたところでしらばくれれば友好関係にある事だし厳しく追求される事もあるまい。心配なら難破船に人の屍と一緒に載せて流す手もある。鳥が韓国に下りてしまっても北朝鮮から見れば我が国と韓国は同じ穴の貉、気にする事は無いのである。
仮にそうだとしても我が国として打つ手は無い。調べる事さえできず、裏から調べて証拠らしいものを摑んで難詰してみてもしらを切り通されればそれ迄である。万一開き直って「そうだよ、又やってやるよ。」等と答えられたとしても強硬手段など取れはしない、何せ相手は核兵器を持っているのである。結局世の中は実力で動いているのであり、何でも強引に遣った者勝ちと云わざるを得ないのであろうか。民主主義を標榜する国でも大同小異で、万年蜜月の日米間でさえ、議論に議論を重ねやっと互いに納得できる結論を導き出してみても実際にはその結論とまるで違う事が実行され、何十年も経って漸く露呈するというような話は枚挙に暇が無い。
真にこの世は住みにくい。人として生きているのがほとほと厭になる。今度生まれて来るときはゴキブリか何かが良かろう。生物、科学、核兵器といった得体の知れない物の餌食になって死ぬよりもいっそ一思いにグシャッと潰されて昇天する方が潔くて良いかも知れない。