嘗ては食中りの恐れの無きにしも非ざる物を食べる時に、「気象台」とか「天気予報」とか唱えてからにすると、中らない等と言われていた。
併し爾後徐々に精度は上がり、長期はともかく2~3日位の短期のものは、結構当たる様になって来て居たのに最近は又退行してしまって、食中
毒予防時代を通り越して、当日のものさえ外している。
恰も瞑目して撃つ鉄砲の様で、まるで物の役に立たない。
稠密さを狙い過ぎて、土台を顧慮せず尖塔を伸ばして来た為に、土台も尖塔も倒れてしまった風である。
高みを目指してフォームを改造した為に、まるで駄目になってしまったアスリートを見る様でもある。
浅手で済ますには、早く道を間違えた事に気付いて率直にそれを認め、確かな処迄引き返して出直すが良かろう。
スパコン富岳は気象関係にも使われるらしいが、あんな化け物迄使い出してからでは、引っ張り回される許りで、到底元に戻れまい。