花火 2023-08-17 19:44:54 | 日記 安着の電話に送る遠花火季語 遠花火 花火の傍題。隅田川の花火が始まったのは、京保十八年(1733年)五月のこと。以後例年川開きから三か月間江戸の夏を彩った。初期の歳時記が「花火」を「送り火」と並べて七月としているのはそれは盂蘭盆会の景物であったためと考えられる。川開きの催しとして定着すると、近世においても夏の季感が強くなった。歳時記抜粋。例句 音もなし松の梢の遠花火 正岡子規
踊り 2023-08-17 07:08:35 | 日記 懐かしき姿かたちも踊りの輪季語 踊り 俳句では単に踊りと言うだけで盆踊りを意味する。盆踊りは平安時代空也上人や時宗の一遍上人が広めたといわれる念仏踊を起源とするもので、盆に迎えた霊を供養し、かの世へ送り返すものであった。室町時代から江戸時代にかけて盆踊りは全国へ広がった。その過程で豊作を願う豊年踊などと結びつき、土地ごとに変化していった。さらには宗教的ないろあいが次第に薄れ娯楽としての要素を深めるようになった。現代では広場や街角に櫓を組み。それに音頭とりや太鼓や笛などの囃子方が上がって、その歌や囃子に合わせて踊るのが一般的になった。櫓を中心に踊るのであるが、古くは列をなして街の中を練り歩くものであった。また、躍り手が笠をかぶったり、頬かむりをしたりするのは盆に迎えられた異界の霊の姿であることを意味している。 例句 みちのくの跳ねてばかりの踊りかな 若生彦太郎