吾亦紅 2023-08-24 09:09:17 | 日記 擦り傷の絶えざる男の子吾亦紅季語 吾亦紅 日当たりの良い草原に生えるバラ科の多年草。高さ20~100cm。葉は奇数羽状複葉で長い葉柄がある。8~10月、細い葉先に暗紅紫色の団子のような花をつけるが、花弁は無く蕚片が密集してい穂状になっている。寂しげな風情は詩心を誘う花名と共に愛された。歳時記抜粋。例句 生まれたるままの身がよし吾亦紅 福田甲子男
萩の花 2023-08-24 09:07:09 | 日記 中腰に歩く細道萩の花季語 萩の花 萩の傍題 マメ科ハギ属の総低木の総称。普通はヤマハギ属の数種を指し、東アジアと北米に分布している。夏から初秋にかけて紅紫色の小さな蟻のような花を開き、秋の半ばころに散りこぼれる。秋の七草の筆頭にも挙がっていることからもわかるように、萩は古くから日本人にその風情を愛されてきた(萩は本来灌木であり草ではないのだが秋の七草に選ばれている)。「万葉集」における花の王者は萩であり141首、梅は梅で118首である。歳時記抜粋。掲句 一家に遊女も寝た萩と月 芭蕉掲句 川沿いの細道を隠すように萩の花が咲き乱れ潜り抜けた。
無花果 2023-08-24 09:04:37 | 日記 無花果の味忘れけり妻に問ふ季語 無花果 栽培果実としては世界最古といわれているクワ科の落葉低木。イスラエルはじめ地中海沿岸に広く分布する。花が見当たらないまま結実するので無花果の名がついた。日本には17世紀後半につたわる。秋に暗紫色の実を付け、生食ほかジャムなど食用になる。歳時記抜粋。例句 無花果は哺乳植物乳垂らす 森田久枝
虫の声 2023-08-24 09:02:06 | 日記 裏口に隠せる鍵や虫の声季語 虫の声 虫の傍題 俳句ての「虫」は、秋に鳴くキリギリス科とコオロギ科の虫を総称している。その音を愛でるのが本意。立秋の頃から様々な虫が鳴き始める。夜の風が秋めいてくる頃、澄んだ虫の音を耳にするようになると、しみじみと秋の到来を感じさせる。秋も深まってくると「昼の虫」も鳴くようになるが闇の虫に比べると声も弱弱しい。歳時記抜粋。聞き役の虫もいるはず闇深し 松原小蕾掲句 夜帰宅して鍵を探すこともなくなった。過去の句である。毎日が熱帯夜、草が少なくなったせいかほとんど聞かない。
秋草 2023-08-24 08:49:23 | 日記 それぞれの己尽くして秋の草季語 秋の草 秋草の傍題。秋の草といえば先ず秋の七草を思うが、この場合は特定のものでなく、野山のもろもろの草をいう。花や実のついたもの、穂草の類すべてに含まれると思ってよい。千草・八千草といえば情趣が濃くなろうし、色草といえば花や葉の彩が思われる。総じて優しい印象である。歳時記抜粋。例句 畳から秋の草へと続く家 鴇田智哉