風が生まれる時

１２月９日、火曜日。
午前７時０７分。
晴れ。


太陽が姿を現さんとして
空は刻一刻と色を増していくこの時間帯が
やっぱり大好きです。(冬はやっぱり時間がずれるね？)


居眠りから目覚めると、
テレビ画面では、オーケストラの方々と
ピアニストの方がたくさんの聴衆の前で音楽を奏でていました。


あんなに速く腕を指を動かせて
微妙な強弱や、メリハリのある強弱や
緩急や感情の込め方、間合い
素晴らしいですね、しかもあんなに長い曲を楽譜なしの全暗譜…
僕には到底無理だな…なんて思いました。

楽譜もなしですっごいなぁ…と
寝起きの目が覚めました。
黄色いバイエルまでで辞めてしまった僕には
それだけでも驚きです。(°д°)


人間の記憶力というものはスゴイのですね？
ピアニストの方の記憶力と集中力にも感嘆だけど
テレビドラマや映画を観ていても長いシーンがあると、ふと
『こんなに長い台詞をよく覚えたなぁ…』
と感心します。
台詞だけでなく、立ち居振舞いまで覚えるのスゴイなって。


長い台詞を覚えるのにどれだけの時間を費やしたのだろう？
あれだけの曲をどれだけの時間を費やしたのだろう？
そんな興味が湧きそして


記憶した後にどれだけ弾きこんだり
台詞を言ったり
練習や研鑽を積んできたのだろう？
また、取り組む演者を支える人々もまた一緒に取り組んでいるのだろうな
この演奏や台詞の陰には
どれだけの努力や時間や支えや情熱や才能が
隠れているのか、そう思うと
まだ演奏もシーンも終わっていないのに
拍手したくなってしまいます。


監督さんや、大道具小道具、ヘアメイクさんまで
きっと色んな方々がいて
感動を作ってくれているのだろう。


そんな、僕の想像では追い付かないくらいのものたちの上に
どんなに固い心をも
一瞬でやわらかくし感動を与えてしまう
そんな素晴らしいものをくれるのですから
素晴らしい…！の一言に尽きます。


ドラマや映画や音楽の世界だけでなく
他にも、さまざまな世界で
どんなに想像しても分からない努力や才能が
あちこちにあり、毎日
僕らは見聞きしているのだろうなぁ。


そんなことを思う
居眠りから目覚めたらテレビ画面に写っていた
日本音楽コンクールの風景でした。


なんて書いている間に、
空に太陽が姿を現しました。
思わず手を合わせてしまう。


さあ、今日もみんな
元気でいてくれますように！(^人^)












『風が生まれる時』

言葉には出さずとも
今か今かと
主役の登場を待つ人々の
熱い期待が立ち上っているのが
見えないけど肌で感じる

始まる前の風景には
理性も常識も本能さえも
息を潜める

温度は風を生む
生まれた風は
あらゆるものを揺らしていく

今日もどこかで
風が生まれているのだろう
そして僕らは聴衆となり
永遠にやまぬ拍手を、するのだろう






＊