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音声読み上げ実験・・・4 (朗読に挑戦)

2007年01月30日 17時37分14秒 | ショート・ストーリー
今日は視覚障害者の方たちがインターネットで使用している音声読み上げソフトというものに、「朗読が出来るのだろうか?」と「ふと」思い付きましたので、早速実験をしてみる事にしました。
私が以前考えた「ショートストーリー」の内容が、どの程度伝わってくれるのか、楽しみでもあります。

音源の内容は、下記の「ある情景」というショートストーリーを、朗読らしく聴こえるようにする為に文章を多少修正して、音声読み上げソフトの設定も、何時もよりも遅く、またピッチも少し低く話すように設定したものです。
お時間のある方は是非お聴き下さい。

「ある情景」 音声読み上げ MP3音源 (約2分)



「ある情景」


血で血を洗う戦国時代の或る静かな夜。

敵の城を取り囲んだ多くの武士たちは、明日の総攻撃にそなえて、草むらの中でひと時の眠りに就いていました。

敵の水路は既に絶たれ、城内では武器も食料も底を突いているようです。

最早、形勢は既に明らか。

夜明け前には近隣からも援軍が加勢し、総勢数万の武士たちが一気に城を攻め落とそうという勢いです。

数ヶ月に及ぶ戦いの末、皆疲れ果てて、死んだように眠っている者たちもいます。

近くの湖には、妖艶な三日月が浮かび、辺りの森は「しーん」と静まり返っています。



その時!



敵の城内から幽かな笛の音が・・・

それは、死を覚悟した娘たちの、音曲と舞が始まったのです。
 
その幽かな音色は、夜の闇に広がり、眠っている強者たちの耳元にまでも届きました。

ある者は目を覚まし、ある者は夢の中で、その幽玄な美しい幻想に酔いしれています。

ある者には純潔な娘たちの姿が・・・

ある者には妖艶な女たちの姿が目に浮かびます。

夜が明けるとともに、殺伐とした血生臭い世界が繰り広げられる、その束の間の出来事。

敵と味方を忘れさせる、不思議なひと時・・・


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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これ (まりあっち)
2007-01-31 15:06:29
あらたんの声?
女性みたいね。
でもわかりやすいです。
目をつむってきいてみました。
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またまたご冗談を・・・ (あらたん)
2007-01-31 15:34:46
これはね、
視覚障害者の方たちが使用している「音声読み上げソフト」には「朗読は出来ないだろう」と先入観を持っていたのですが、でも試しに実験をしてみたくなったのですよ。
普段は、読み上げ速度とピッチを両方とも10段階の「5」に設定してあるのですが、このままでは全く朗読には聴こえませんから、
試しに読み上げ速度を「2」まで落として、ピッチを「4」に落として設定してみたのです。
これで、いくらか聴きやすくなったでしょ?
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