今回の音源は11年前のブログ記事「葵まさひこ氏の事とオリジナル曲の事」で UP したことがありますが、You Tube や Instagram に動画として UP するのは初めてです。
この曲は私がまだジャズを知らない18歳の頃の作品で、音楽雑誌「Gut's」の「作曲添削講座」で、葵まさひこ氏が一番に選んでくれた曲です。
「作曲添削講座」には毎月300~500曲くらいの応募があったと思いますが、本屋さんで自分の名前と楽譜を見た時には、本当に飛び上がるほど嬉しくて「早く皆に知らせたい」と急いで家に帰ったのを覚えています。
私の場合は音大などで正式な作曲法を学んだ事がないせいで劣等感が強い為、幾つものコンクールに応募しては一番になる事ばかりを考えていました。
コンクールで自信を付けるしかなかった訳です。
恥ずかしい話ではありますが・・・
16歳から作曲を始めて、21歳頃までに650曲ほど作曲していましたが、或る日ふと思い付いて「オリジナリティと完成度で、納得のいく作品がどれくらいあるだろうか?」と数えてみたくなったのです。
それで数えてみたのですが・・・
驚いた事にそれが「たったの30曲!」だったのです。
この事実には正直ガッカリしたものです。
5%のオリジナリティと95%の愚作という事になりますから相当なショックです。
この時は反省して「曲の数を沢山作るよりも、納得のいく良い作品を少数作ろう」などと思ったものです。
しかし、後でよくよく考えてみますと「愚作を沢山作る事」と、その中から良いものを「選別」することは非常に重要な事ではないかと思うようになりました。
十代の頃にその「選別した30曲」をコンクールに出していたからこそ、幾つものコンクールで「一番」になれた訳ですから。
今思い出した事ですが、同じ頃にいずみたく氏の事務所「オール・スタッフ・プロダクション」に10曲ほど売り込みに行った事がありました。
後でディレクターの方から、その内の4曲を褒めてもらいましたが、この曲もその中の一曲に入っていました。
さて、この曲に対する葵まさひこ氏の評価は「この手の作品は珍しいので一番に選んだ」「メジャーセブンス・コードの使い方が良い」という事だったと思います。
多分、歌謡曲やフォークソングやロックなどの作品が多いコンクールだったと思いますので、そのように感じられたのだと思います。
ただ、この曲はごく普通の「小さなワルツ」ですから、他人に聴かせることはないだろうと思っていたのです。
ところが十年以上前にふと思いついて、「葵まさひこ氏は今はどのような活躍をされているだろうか」と思ってネットで調べてみたところ、残念なことに葵まさひこ氏は1984年に肝硬変の為、47歳の若さで亡くなられたという事でした。
それで急遽、この曲をジャズ風にして作ってみたくなったのです。
メロディのリズムはイーブン(八分)のままで、バックのリズムだけが跳ねるジャズ・ワルツです。
出来た音源を聞いてみたのですが、この曲は元々こんなに哀しげな曲ではなかったのです。
でも、聴いていると何故か切なくなってきます。
それでタイトルを「レクイエム・ワルツ」にしました。
是非お聴き下さい。
葵まさひこ氏のことは今でも、何時までも忘れずに感謝しています。
ご冥福をお祈り致します。
この曲は私がまだジャズを知らない18歳の頃の作品で、音楽雑誌「Gut's」の「作曲添削講座」で、葵まさひこ氏が一番に選んでくれた曲です。
「作曲添削講座」には毎月300~500曲くらいの応募があったと思いますが、本屋さんで自分の名前と楽譜を見た時には、本当に飛び上がるほど嬉しくて「早く皆に知らせたい」と急いで家に帰ったのを覚えています。
私の場合は音大などで正式な作曲法を学んだ事がないせいで劣等感が強い為、幾つものコンクールに応募しては一番になる事ばかりを考えていました。
コンクールで自信を付けるしかなかった訳です。
恥ずかしい話ではありますが・・・
16歳から作曲を始めて、21歳頃までに650曲ほど作曲していましたが、或る日ふと思い付いて「オリジナリティと完成度で、納得のいく作品がどれくらいあるだろうか?」と数えてみたくなったのです。
それで数えてみたのですが・・・
驚いた事にそれが「たったの30曲!」だったのです。
この事実には正直ガッカリしたものです。
5%のオリジナリティと95%の愚作という事になりますから相当なショックです。
この時は反省して「曲の数を沢山作るよりも、納得のいく良い作品を少数作ろう」などと思ったものです。
しかし、後でよくよく考えてみますと「愚作を沢山作る事」と、その中から良いものを「選別」することは非常に重要な事ではないかと思うようになりました。
十代の頃にその「選別した30曲」をコンクールに出していたからこそ、幾つものコンクールで「一番」になれた訳ですから。
今思い出した事ですが、同じ頃にいずみたく氏の事務所「オール・スタッフ・プロダクション」に10曲ほど売り込みに行った事がありました。
後でディレクターの方から、その内の4曲を褒めてもらいましたが、この曲もその中の一曲に入っていました。
さて、この曲に対する葵まさひこ氏の評価は「この手の作品は珍しいので一番に選んだ」「メジャーセブンス・コードの使い方が良い」という事だったと思います。
多分、歌謡曲やフォークソングやロックなどの作品が多いコンクールだったと思いますので、そのように感じられたのだと思います。
ただ、この曲はごく普通の「小さなワルツ」ですから、他人に聴かせることはないだろうと思っていたのです。
ところが十年以上前にふと思いついて、「葵まさひこ氏は今はどのような活躍をされているだろうか」と思ってネットで調べてみたところ、残念なことに葵まさひこ氏は1984年に肝硬変の為、47歳の若さで亡くなられたという事でした。
それで急遽、この曲をジャズ風にして作ってみたくなったのです。
メロディのリズムはイーブン(八分)のままで、バックのリズムだけが跳ねるジャズ・ワルツです。
出来た音源を聞いてみたのですが、この曲は元々こんなに哀しげな曲ではなかったのです。
でも、聴いていると何故か切なくなってきます。
それでタイトルを「レクイエム・ワルツ」にしました。
是非お聴き下さい。
葵まさひこ氏のことは今でも、何時までも忘れずに感謝しています。
ご冥福をお祈り致します。
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