arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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リディアン・クロマチック・コンセプトの曲(オリジナル曲)

2009年02月16日 08時56分53秒 | オリジナル曲
<追記>2023.05.13
リディアン・クロマティック・コンセプトについては、新しい記事がありますので、こちらもご覧下さい。
  ↓
リディアン・クロマティック・コンセプトでの簡単な作曲方法(タテのメロディー)

<追記> 2022.12.22
新しい音源を You Tube にUPしましたので、是非ご視聴ください。


・・・

[mixi] の「Lydian Chromatic Concept」コミュがあまりにも不活発なので、先日久しぶりにコメントを入れてみました。
まあ、多少の反応はありましたけれども、イマイチでしたので、自作の音源だけでなく楽譜もUPしてみました。
反応があるかな?

以前にも日記でUPした事がありましたが・・・
ジョージ・ラッセルが考案した「Lydian Chromatic Concept」のバーティカル・メロディ(タテのメロディ)による作品です。
Lydian Chromatic Concept には、ホリゾンタル・メロディ(ヨコのメロディ)もあります。

音源
 ↓
Lydian Chromatic - 1 mp3

[mixi]の 「Lydian Chromatic Concept」のコミュで私が一石を投じたトビですが、一度退会したため、私(arata-tokyo-jp)のコメントはありません。
コミュの人たちの反応が面白かったです。
 ↓
LCCで作った曲とはどんな特徴を持つのか?

音源はサイト内にも置いてあります。
 ↓
My Music・Jazz

My Music



「Lydian Chromatic Concept」の簡単な解説。

ジョージ・ラッセルが考案したこの理論に対して、日本のジャズ・ミュージシャンの中には嫌悪感をもって批判をする人さえいるようです。
初めてLCCに接した時に、LCCのバーティカル・メロディ(タテのメロディ)では、平凡なキレイなメロディを書く事が難しく感じるからだと思います。

随分前の事ですが、確か「ジャズ・ライフ」のインタビューでこんな愚問を発しているのを見たことがあります。
ジョージ・ラッセルに向かって「LCCの第一巻は理論的でしたが、第二巻は実践的ですか?」と。
それに対して、ジョージ・ラッセルが言うには「第一巻は実践的である」と。
マイルスもコルトレーンもピル・エバンスも、作曲や演奏によって直ぐに実践しましたから。

「ジャズライフ」が自信を持って(?)バカな質問をしたのは、その頃のジャズ・ミュージシャンたちの情報や印象からだと思います。
リディアン・クロマチックは役に立たない「机上の理論」だと思っていた人たちもいたことでしょう。

私がセミナーを受けた時には、毎回作曲の宿題が出ても「美意識の違い」から全くのお手上げ状態で、たった四小節のメロディさえも出来ませんでした。
でも2年後に復習した時に、やっと少しずつ分かってきました。
私の経験では、頭で(知識で)いくら勉強してみても理解出来なかった事です。
LCCの「12音の感覚」が理解できるようにならないと無理でした。
一般の音楽のようにドレミファソラシド(7音・セブントーン)の感覚ではないからです。

私の目的は当時からLCCで分かりやすい曲、メロディックできれいなメロディを書く事でした。
つまり平凡なメロディを書けるかどうか、という事になります。



LCCの「バーティカル・メロディ」(タテのメロディ)というのは・・・

例えばコード進行が、C・F・Em7・Am7・Dm7・G7・・・
という、ごく普通の流れの時には、一般の音楽やジャズのモード奏法でしたらCメジャー・スケール一発で演奏出来ます。
またペンタトニック・スケール一発でも演奏出来ます。

ところが、LCCのバーティカル・メロディの場合は、
CはCリディアン。(Cイオニア・スケールの4度のFがF#になる)
FはFリディアン。
Em7はGリディアン。(Eドリアンと同じで、FとCがF#とC#になる)
Am7はCリディアン。(Aドリアンと同じで、FがF#になる)
Dm7とG7はFリディアン。(Dドリアン、Gミクソリディアンと同じ)
の各スケールを使ってメロディを作るのです。

こんな単純なダイアトニックのコード進行でさえ、小節毎に何度もスケールが変わるとなると、中々面倒に感じる事と思います。
特にジャズのミュージシャンでモードのアドリブを得意とする人たちは、嫌になってしまうのだと思います。
せっかく「コードのアドリブ」の呪縛から解放されて、「スケールのアドリブ」へと自由に演奏していたのに、元に戻ってしまうと感じるからでしょう。

ジャズのモード奏法、一発スケールのアドリブというのはLCCの「ホリゾンタル・メロディ」(ヨコのメロディ)の事です。
ジャズのミュージシャンたちはモード奏法を理論で習ったのではなく、レコード・コピーなどで体験的に習得したと思いますから、それがリディアン・クロマチックの理論だろうが何の理論だろうがどうでも構わない訳です。

モード奏法がLCCの「ヨコのメロディ」であることを知らないで、演奏している人たちもいる事と思います。
つまり、リディアン・クロマチック・コンセプトの理論には「タテのメロディ」と「ヨコのメロディ」があるという事を知らないし、また知らなくても構わない訳です。
「タテのメロディ」を弾きたくない人たちにとっては、どうでも良い事なのです。
これらについては何れ詳しく「リディアン・クロマチック体験記」として書きたいと思っています。

<追記> 2020.12.16

 goo のアクセス解析を見ますと、古い記事を読まれている方もおられる事が分かりました。
 古い記事は Yahoo のホームページ(ジオシティーズ)にリンクしていた為、サービス終了後の現在では、画像や音源などは全てリンク切れとなっています。
 気が付き次第修正はしていますが、中々間に合いませんので、興味のある方はお手数をおかけしますが、新しいホームページをご覧下さい。
  ↓
Henry Nagata(aratan.iza-yoi.net)

[mixi] arata-tokyo-jp

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