arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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歌のプレゼンの話 

2004年08月17日 12時23分26秒 | エッセイ
2ヶ月くらい前から、あるTVの音楽番組に「歌のプレゼン」を提出しようと思い、以前お世話になった広告代理店のディレクターに、私の曲に詩を付けて欲しいと頼んでいたのです。

私はこのディレクターの下で、アシスタントとして半年くらい働いていましたので、かつての上司です。年齢も上です。
この方が最近作詞を始めたというので頼んでみた訳ですが・・・。

TV番組のプロデューサーの話では、毎年600件以上ののプレゼンを断り続けているような状態なので、普通のレベルの企画では驚かないし、通らないという事です。
よほど良くなければ、却って自分のイメージを悪くしてしまい、今後のプレゼンにも悪い影響があるとの事です。
つまり並みのレベルなら、プレゼンなどしない方が良いという事なのです。

そして詩が出来上がって来た訳ですが・・・
これがど~も・・・?
早い話が納得の出来ないものだった訳です。
私は問題点をすぐに指摘し、再度挑戦して欲しいと頼みました。
相手にも指摘した部分は納得出来たらしく、すぐに訂正してまた送られて来ました。
そしてその詩を読んでみましたが・・・
これがど~も・・・?
全く納得出来ない訳です。

相手の人がいくら自分にとって「目上の人」ではあっても、こういう場合には簡単に「OK」を出す訳には行かないのです。
これは仕方がありません。
「失礼な奴」と思われるのは、覚悟の上です。
そしてまた問題点を指摘して、再度挑戦してもらったのですが・・・
これがど~も・・・?
指摘した部分は、相手にもちゃんと伝わっているようなのですが・・・。
全くダメなのです。

こんな事を5回以上繰り返したでしょうか。
その内に連絡が途絶えてしまいました。
ちょっと様子を伺う為に、事務所にビールの詰め合わせを送って見ましたが、なんの反応もありません。
普段ならお礼のメールの一つもある筈ですから、よほど腹を立てたのでしょう。
メールで問い合わせたところ、どうも諦めてしまったようでした。

私は「このプレゼンは自分にとって初めてのプレゼンで、非常に大事なものだから、もし出来ないのなら早めに連絡して頂かなければ困ります。もし出来ないのなら他の人に作詞を頼むつもりです。いいかげんにされては困ります!」と伝えました。

こんな時、何故私は「目上の人」に対して、こんなに強気の態度を取れるのでしょう?
まあこれが自分の性分なのですから、仕方のない事なのです。
音楽製作というのは、そういうものなのです。
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