私が十代の頃から好きだった歌の一つに、「六・八・九コンビ」の「上を向いて歩こう」という歌があります。
作詞 永六輔、作曲 中村八大、歌手 坂本九・・・のコンビです。
「上を向いて歩こう」
この一見なんでもないような単純な歌を聴きますと、何故か何度聴いても身震いがして感動してしまうのです。
いったい何故なのでしょう?
多分、未だに真似の出来ない新しさや美しさがあるからではないかと思います。
私は17歳の頃から作曲家になりたいと考えていましたが、この歌はその頃の一つの理想だったのです。
その理由ですが・・・
1.まず、初めは日本でヒットした事。
2.スキヤキというタイトルでしたが、世界中でヒットした事。
3.アメリカでは、坂本九が日本語のまま歌ったものがヒットした事。
4.子供心にも長く歌われる歌だと直感で分かった事・・・
その頃私はYAMAHAの作曲教室に通っていましたが、教室の他の生徒たちは私よりも皆年上で、その生徒たちの憧れは「筒美京平」という作曲家だったのです。
この作曲家は、「新曲を出せば必ずヒットする」と思わせるほど沢山のヒット曲を出しました。
浅田美代子、南沙織、麻岡めぐみ、郷ひろみ、尾崎紀世彦・・・
とにかく沢山の歌手に歌を提供して、一世を風靡していました。
ところがその教室の中でただ一人だけ、つまり私が憧れていたのは、もうその頃にはすでに忘れ去られていた、中村八大の「上を向いて歩こう」だったのです。
この私の若い頃の判断は間違っていたのでしょうか・・・?
その後(私が27歳頃ですが)この歌がまたアメリカで、ディスコ調のアレンジでヒットした事を知りました。
この時に私は、自分の若い頃の判断は間違っていなかったという事を確信しました。
この歌は世界の「スタンダード曲」だという事です。
その後、ジャズのバラード調のアレンジでもテレビCMに流れレコードも発売されましたが、これもかなり良い物でした。
何年立っても古さを感じさせず、新しい世代にも受け入れられる。
そしてまた日本だけでなく世界でも繰り返し歌われる。(それも日本語で・・・)、
そんな歌・・・それが今でも私の理想です。
日本人でも時々見かけますが、海外でのヒットを狙う人たちがいます。
ある有名な歌手は、フランスでヒットさせる為に、フランスの作曲家の曲をフランス語で歌ってヒットさせました。
ある女性歌手は、アメリカでヒットさせる為に、その頃アメリカで売れていたディスコ調のアレンジで、英語で歌ったレコードを出しました。
つまりその国で売る為に、「その国の好み」に合わせている訳です。
でも・・・
それらの曲は、日本で売れたのでしょうか?
また世界中で売れたのでしょうか?
日本だけで売れる曲も、フランスだけで売れる曲も、アメリカだけで売れる曲も、本質的・内容的には何の変わりもありません。
フランスやアメリカで売れたからといって、日本の作品が世界的な作品(スタンダード)になったという訳ではありません。
ですから「上を向いて歩こう」は、日本では珍しい世界の「スタンダード曲」なのです。
めったにない曲なのです。
そして、若い頃の坂本九は世界的なアイドル歌手だったのです。
また、同じ作曲家が作った「こんにちは赤ちゃん」という曲は、ロシアではポピュラー音楽として有名だという事を、ロシアのクラシックの歌手が言っていたのをテレビで見た事があります。
以前「題名のない音楽会」というテレビ番組で、黛敏郎という作曲家が「上を向いて歩こう」を番組で取り上げて、この曲が世界で売れた理由は「世界共通の五音階で作られているからではないか?」と分析していました。
しかし、私はその言葉に不満を感じていました。
その時に私はこう思っていたのです。
「世界的な人が創ったから、世界的な歌になって、世界中でヒットしたのだ」・・・と。
作詞 永六輔、作曲 中村八大、歌手 坂本九・・・のコンビです。
「上を向いて歩こう」
この一見なんでもないような単純な歌を聴きますと、何故か何度聴いても身震いがして感動してしまうのです。
いったい何故なのでしょう?
多分、未だに真似の出来ない新しさや美しさがあるからではないかと思います。
私は17歳の頃から作曲家になりたいと考えていましたが、この歌はその頃の一つの理想だったのです。
その理由ですが・・・
1.まず、初めは日本でヒットした事。
2.スキヤキというタイトルでしたが、世界中でヒットした事。
3.アメリカでは、坂本九が日本語のまま歌ったものがヒットした事。
4.子供心にも長く歌われる歌だと直感で分かった事・・・
その頃私はYAMAHAの作曲教室に通っていましたが、教室の他の生徒たちは私よりも皆年上で、その生徒たちの憧れは「筒美京平」という作曲家だったのです。
この作曲家は、「新曲を出せば必ずヒットする」と思わせるほど沢山のヒット曲を出しました。
浅田美代子、南沙織、麻岡めぐみ、郷ひろみ、尾崎紀世彦・・・
とにかく沢山の歌手に歌を提供して、一世を風靡していました。
ところがその教室の中でただ一人だけ、つまり私が憧れていたのは、もうその頃にはすでに忘れ去られていた、中村八大の「上を向いて歩こう」だったのです。
この私の若い頃の判断は間違っていたのでしょうか・・・?
その後(私が27歳頃ですが)この歌がまたアメリカで、ディスコ調のアレンジでヒットした事を知りました。
この時に私は、自分の若い頃の判断は間違っていなかったという事を確信しました。
この歌は世界の「スタンダード曲」だという事です。
その後、ジャズのバラード調のアレンジでもテレビCMに流れレコードも発売されましたが、これもかなり良い物でした。
何年立っても古さを感じさせず、新しい世代にも受け入れられる。
そしてまた日本だけでなく世界でも繰り返し歌われる。(それも日本語で・・・)、
そんな歌・・・それが今でも私の理想です。
日本人でも時々見かけますが、海外でのヒットを狙う人たちがいます。
ある有名な歌手は、フランスでヒットさせる為に、フランスの作曲家の曲をフランス語で歌ってヒットさせました。
ある女性歌手は、アメリカでヒットさせる為に、その頃アメリカで売れていたディスコ調のアレンジで、英語で歌ったレコードを出しました。
つまりその国で売る為に、「その国の好み」に合わせている訳です。
でも・・・
それらの曲は、日本で売れたのでしょうか?
また世界中で売れたのでしょうか?
日本だけで売れる曲も、フランスだけで売れる曲も、アメリカだけで売れる曲も、本質的・内容的には何の変わりもありません。
フランスやアメリカで売れたからといって、日本の作品が世界的な作品(スタンダード)になったという訳ではありません。
ですから「上を向いて歩こう」は、日本では珍しい世界の「スタンダード曲」なのです。
めったにない曲なのです。
そして、若い頃の坂本九は世界的なアイドル歌手だったのです。
また、同じ作曲家が作った「こんにちは赤ちゃん」という曲は、ロシアではポピュラー音楽として有名だという事を、ロシアのクラシックの歌手が言っていたのをテレビで見た事があります。
以前「題名のない音楽会」というテレビ番組で、黛敏郎という作曲家が「上を向いて歩こう」を番組で取り上げて、この曲が世界で売れた理由は「世界共通の五音階で作られているからではないか?」と分析していました。
しかし、私はその言葉に不満を感じていました。
その時に私はこう思っていたのです。
「世界的な人が創ったから、世界的な歌になって、世界中でヒットしたのだ」・・・と。
同感です。
ワタクシは、中村八大天才論を機会あるごとに、書いています。しつこいくらい書いています。でも、あきません。笑い)
http://sadanono.exblog.jp/6238567/
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