オリンピックで思い出す事・・１

世界中を熱く燃やしたオリンピックもすでに終り、夏も過ぎ、静かな秋の気配が感じられる今日この頃・・・。

今回はオリンピックを見ていて思い付いた事などを、いくつか書いてみようと思います。

世の中には「オリンピックは、参加する事に意義がある！」と本当に考えている人がいるかと思うと・・・
オリンピックは「参加しただけではダメで、出場したからにはメダルを取らなければならないのだ！」と真剣に考えている人もいるようです。

以前、有名な映画監督が話していた事だったと思いますが、こんな話があります。

例えばアメリカの選手が金メダルを取り、ロシアの選手が銀メダルを取ったとします。
二人は表彰台に上がり、肩を抱き合いお互いを讃え合います。
ライバル同士の美しい姿です。

ところが数年後に戦争が始まり、その時のアメリカの選手は敵地に乗り込む事になりました。
戦争は激化し、両国に多数の死傷者が出ました。
ある時、アメリカ兵は目の前に見慣れた姿を見つけます。
それはオリンピックの時に、お互いを讃えあって抱き合った、嘗てのライバルのロシア兵です。
ロシア兵も見覚えのあるアメリカ兵を見つけて、思わず足が止まります。
二人は戦場で向かい合います。
・
・
大切なのはこの時です・・・。
この時、二人は殺し合う事が出来るでしょうか・・・？
・
・
正に、ここにオリンピックの意義があるのだと・・・。

オリンピックに参加するにしても、金メダルを取るにしても、何れにせよこのような事に、本来の意義を見出して欲しいと切に願います。