arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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「正しさ」について・・・1 

2004年08月13日 11時46分07秒 | エッセイ
私のエッセイを読んで頂いた方の中には、うっかりすると、私が自信満々になっていて、自分の考え方を「正しい考え方」だと思い込んでいると、勘違いされている方もいらっしゃるかも知れませんね。
でもそうではないのです。

ただ私は「今の気持」を「素直に」、「正直に」述べているだけなのです。

私は「正しさ」というものを、若い頃に捨ててしまったのです。
何故かと言いますと、もし自分の考えを「正しい」と思い込んでしまうと、「正反対の考え方は間違っている」という判断になり拒絶してしまうからです。
私は「正しい考え方」というものを捨ててしまった代わりに、「より良い考え方」、「より優れた考え方」、もしくは「より魅力的な考え方」、「より楽しい考え方」を取りたいと思っているのです。

ですから私の考え方よりも「より良い考え方」に出遭えば、柔軟に自分の考えを改めるつもりでいます。

「正しさ」について、以前こんな事を考えた事があります。

例えば「中学生」は小学生よりも勉強も進んでいるし、年齢も経験も上回っています。
だとすると中学生は、小学生よりも「正しい考え」を持っているのだろうか?

同じ様に「高校生」は中学生よりも勉強も高度になり、年齢や経験も上回っていますから、小・中学生よりも「正しい考え」を持っているのだろうか?

同じ様に「大学生」は高校生よりも・・・

同じ様に「社会人」は学生さんよりも・・・

同じ様に「中年」は若い人よりも・・・

同じ様に「老人」は中年よりも・・・

もし「沢山勉強した人」の方が正しいとか、「経験豊富な人」の方が正しいとか、「年齢の上の人」の方が正しい、とかいう事になりますと、この世の中で「一番正しい考え」を持っているのは、ほとんど「お爺さん」と「お婆さん」という事になってしまうでしょう。

これはそもそもの出発点が間違っているのです。

子供には「子供らしい考え方」があります。
学生には「学生らしい考え方」があります。
先生には「先生の考え方」、長男には「長男の考え方」、「末っ子には「末っ子の考え方」、男性には「男性の考え方」、女性には「女性の考え方」、父親には「父親の考え方」、母親には「母親の考え方」、老人には「老人の考え方」、芸術家には「芸術家の考え方」、科学者には「科学者の考え方」、政治家には「政治家の考え方」、軍人には「軍人の考え方」が・・・

これらの中のただ一つの立場だけを「正しい考え方」だと決め付けてしまったら、他の立場はいったいどうなるのでしょう。

人の歴史を考えてみますと、ある一部の立場だけを「正しい」と決め付けて、他の立場の人達を苦しめているというような事が、何時の時代にもあったのではないでしょうか・・・。
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