arata-tokyo-jp's blog(Henry Nagata)

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今日は「一億・総批評家」の1人になります!

2006年06月13日 16時51分09秒 | エッセイ
昨日のサッカーの国際試合を見ていて、感じた事を書きたくなりました。
ただし、素人意見で間違いだらけの「一億・総批評家」の1人としての批評ですので、初めにお断りして置きます。



試合は日本とオーストラリアの戦いでしたが、前半に日本チームのラッキーなボールがゴールに入り先制点を取って、後半戦になりました。
後半戦は選手交代もなく、選手たちは「疲れていないのかな?」などと素人ながら心配しながら見ていました。

そして、「1対0」で日本チームが有利なまま、試合の残り時間が20分ほどになった時に日本チームの監督が選手交代を告げました。
私の「素人考え」では、「日本チームは守りは強いな」とは感じましたが、攻撃に関してはチームワークが欠けていて、チャンスは何度もあったものの得点に繋がらないように感じていましたので、当然「攻撃の選手」を補強させるのかと思っていたのです。
ところが、TVの解説者が言うには、「監督は守りの選手を補強」したと言うのです。

これでは「1対0」のまま、「守り抜いて勝利しよう」という考え方ではないでしょうか?
つまり受身になってしまったように感じました。
私の「素人考え」では攻撃を補強して「2対0」もしくは「2対1」で勝って欲しかったのです。
先制点の1点はチームワークで取った1点とは思えなかったからです。
そのくらい接戦だと感じていたからです。

これでは「オーストラリア・チームは攻撃に出て来るな」と思いました。
そしてその通りに続けざまに簡単に2点ゴールを決められてしまいました。
日本の選手たちの表情がTVでアップで映りました。
内心かなりショックを受けている筈なのです。

そして残り時間5分ほどのところで監督はまた選手交代を告げました。
今度は攻撃の選手を補強したのです。
私の「素人考え」では、これも「可笑しいな」と感じました。
他のスポーツを見ていても、試合の残り時間がなくなってきた時には「守備の選手を補強」するのが常識だと思っていたからです。
私は、これは「続けざまに2点も取ったオーストラリア・チームを元気づける結果になって、また点を取られるな」と感じました。
そしてその通りになり、結局「1対3」で日本チームは大事な初戦で負けてしまったのです。
この監督の采配に対するマスコミの評価は・・・?

私はこの試合に対するプロの解説者の意見を聞いていませんので、後で聞いてみる事に致しましょう。

私が普段書いているエッセイにしてもそうですが、「誰もが肯く常識的な話」や「正しい話」などは書かないようにしていますが、今回はあえて間違いだらけの「一億・総批評家」の意見という事をお断りした上で書くことに致しました。
そのくらい書きたい気持ちにさせるものがあったからです。



最後に「プロの解説者」について、いくつか触れて締めくくりたいと思います。

私がスポーツの解説者として特に印象に残っているのは、数十年前のボクシング中継の時のゲスト解説者だった、元世界チャンピョンの海老原氏の事です。
海老原氏の解説が好きだった理由は、「公平な判断をする人」だったからです。

例えば、ボクシングの試合中にも「日本人が不利です」とはっきりと言い、最後の判定を待っている間も「日本の選手の負け」をはっきりと言う人だったからです。
何故こんなに当たり前に見える事がらに対して、強く印象に残っているのでしょうか・・・?

私は十代の頃は、TVでプロ・スポーツを見ることが好きで、プロレス、ボクシング、野球、バレーボール・・・など面白がってよく見ていたものです。
しかし、ある時期から色々な事情で「冷めた目」で眺めるようになってしまったようです。
ですから、そんな目で眺めているとTVのアナウンサーの解説が嘘っぽく聞こえてくるようになってしまったのです。

例えばボクシングの試合などを見ていますと、日本選手のパンチが外国人選手に当たると、それほと大して強いパンチでなくとも大騒ぎして、「当たった、当たった、このパンチは効いているぞ!」と叫ぶのです。
その逆に、外人選手のパンチが日本選手の顔面に強烈に当たっても「このパンチは効いていない! 大した事はない!」などと明らかに不公平な解説をする訳です。

これは、基本的にTV番組にしてもプロのスポーツにしても「商売」だからです。
試合を面白く解説して視聴率を上げなければならない訳です。
その為には多少の「嘘?」は、「人々を楽しませるサービス」として常識だとも私は考えています。
しかし、あまりにも不公平な解説では、スポーツに詳しい人たちからは信用を得られなくなってしまうのではないでしょうか。



ある時、TVで有名な映画解説者がインタビューを受けていました。
「もし自分が映画解説をしているTV番組で、つまらない作品を放送する時には、どんな解説をするのですか?」・・・というものです。
随分以前の事ですので詳しい事は忘れましたが、それに対して・・・
「素晴らしい映画ですと言う訳にはいきませんから、映画の内容には触れずに俳優や映画制作時のエピソードなどの話をします」との事でした。
この解説者は、映画に詳しい人に対しても信頼されるようにと、工夫をしていると思いました。



何時の頃からか、変な「グルメ・ブーム」が未だに続いていますが、TVで人気タレントたちが旅をして、ホテルや温泉を褒めたり色々な物を食べ歩いては「上手い!」「素晴らしい!」などと言う番組です。
でもこの時に当然の事ながら、嫌いな食べ物や褒めたくないホテルや温泉などもある筈なのです。
このタレントがこういう時にどのような解説をするかで、その人の人間性が出てしまう訳です。

さて、今日のお話はこの辺にしたいと思いますが、要するに私はTVやマスコミというものをあまり信用していないようです。
これは若い頃にそれらを信用し過ぎたばかりに、後で事実を知ってガッカリした事が多かったからです。
TVというものは「公平な事実」や「真実を伝える」という事よりも、視聴率や興味を引くために「事実の一部だけ」を伝えたり、また人々を楽しませ、夢を与えるために「多少の嘘も?やむおえない」と考えるようになった次第です。
例えそれが「ドキュメンタリー番組」や「ニュース番組」であろうとも・・・



<追記> 2006.6.14
サッカーの試合後のインタビューに対して宮本キャプテンは、
「向こうはフレッシュな選手を3人入れてきたけど、こちらは守備陣が疲れていた」と話したそうです。
小野選手は、
後半34分から出場したMFは「自分が入ってから3点を取られたので、すごく責任は感じている。
当初は中田英を上げて守備的MFの位置に入ったが、中沢から「下がってこなくていい、前でやってくれと言われた。守りの選手も点がほしかったのでしょう」と打ち明けたそうです。

ジーコ監督は、「1-0」でゲームを終わらせることも出来た・・・と言いながらも、
「オーストラリアの守備が薄くなっていたのは確実。あそこで追加点を取っておけば、こういう結果にならなかった」と語ったそうです。
また、ジーコ監督の選手交代には特徴があるらしく、「調子が良い時には選手を入れ替えない」ということのようです。

この話を知った時に、「巨人軍9連覇」を成し遂げた川上監督の事を思い出してしまいました。
この監督はお寺に通って参禅をしていたそうです。
その為か自由な精神を得たらしく型にはまらず、相手チームが全く予想も出来ないような采配を振るって巨人軍を数々の勝利に導いたそうです。
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2 コメント

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僕も思いました。 (石塚 徹)
2006-06-14 02:48:11
これまでの交流試合なんかから考えても守備は強くなった、というかしっかり固まって相手に入れさせなかったという印象がありました。そして後半の大黒選手の増強は賭けでどっちかに転ぶだろうと思っていたら悪い方向になってしまいました。

テレビって情報がすぐ伝わる分、提供側の意図も混ざって大衆に対して力が強すぎるものですよね。自分は影響されないぞって思っていてもなんとなく長く見続けているうちに考え方が染まってしまったり。

便利だしエンターテイメントの一つでもあり危険なものでもあると感じています。

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マスコミの偏り (ARATA)
2006-06-14 09:55:50
徹君、こんにちは。

いつもコメントをありがとう。

私が若い頃には、TV局に「右寄り」「左寄り」があるという事を全く知りませんでした。

ですから、ニュース番組などは偏りのない公平なものだとばかり思っていました。



例えば、記憶に新しいところでは「中国での反日デモから暴動になった事件」。

中国人の反日感情も自由ですし、デモ行進も自由ですが、日本大使館などを破壊する行為はどんな理由があろうとも犯罪行為ですから、取り締まらなければなりません。

これを中国政府は放置していたのですから、中国政府に謝罪を求めるのが常識だと思います。

ところが、日本のマスコミがはっきりと批判をしたでしょうか?

その逆に「首相が靖国神社に参拝したからだ」と言わんばかりの報道だったような気がします。

この事件がアメリカで起きた事件であれば、アメリカに対してはっきり批判をする筈です。

毎日、同じニュース番組ばかりを見ていると、自分でも気が付かない内に徐々に洗脳されてしまうというのは怖い事です。
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