日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

はだかのゆめ

2023-02-26 16:20:48 | 映画・音楽

             

 

東京国際映画祭で公開を迎え、

東北で上映されるのを待つこと4ヶ月。

ついに昨日、仙台フォーラムにて鑑賞することが叶いました。

相変わらず繊細で美しい映画だ、というのが感想です。初めて「ほきもと・そら」監督の作品を観たら、大抵のお客さんは戸惑うのではないかと思います。

それは、今まで私たちが映画だ、と思って観てきた映画(特に日本映画)とは、大分様子が違っているから。

どうやって観たらいいのか・・・とか(笑)

私たちが、人生を生きているように見ればいい。

自分の人生の主役は自分だからといって、それを自分の思う通りにコントロールすることなんてできない。日常は、映画で求められてる刺激的な事件、で出来上がっているわけではなく

(日常って)日常に感じた、生きていて抱えてる、時折込み上げる、または静かに根底に流れ続けている「感情」が折り重なってできているように私には感じられます。

私は、日常を生きてる人間が描かれた映画が好き!!

思い出は、ストーリーとしてではなく、記憶のかけらがキラキラした断片になって散らばっているのではないかな。この映画を見た後には、自分の心が少し、「洗濯」されたように感じられるかも、ですよ。

ビアリストックスの楽曲も生歌で聞くことができ、至福の夜でした

 


エンニオ・モリコーネ

2023-02-05 20:53:11 | 映画・音楽

     

久しぶりの映画館。

以前は(コロナ前)しょっちゅう映画館の暗闇にいたのに、最近はめっきりで。。。

映画が嫌いになっちゃったのか、と自分でも心配したけど?

でも、やっぱり自分が観たい!と思った作品は観に行くんだよね〜

よかった。(謎の・・・)

 

映画音楽が、音楽の世界で下に見られていて<芸術的地位が低かった>っていうのは、私的にびっくりだった。そうなのかな、そうだね、アカデミックな世界ではありそうなこと。

例えば、ダンスの世界でも、バレエは芸術で、タップはアートじゃない、みたいな。そう考えればあるかもね〜。

でも、映画音楽は、今では映画にはなくてはならないものだし、音楽の良し悪しが作品の価値をより引き上げる、なんて作品、溢れてるよね〜。音楽と一緒に映画のワンシーンが思い出される、なんて最高に幸せな瞬間。

モリコーネが関わった作品の膨大なこと、そのジャンルを超えた幅広さ!!なぜ、映画を学んだわけでもないのに、時には監督を超えてしまうほど作品に深みを・・・・謎すぎる。自分にもわからないひらめきが時々降りてくるらしい・・・

観ていない映画ですら、音楽が心を揺さぶり気がつくと涙が・・・・それは、心の深い深いところにある潜在意識に触れた証?

とにかく、モリコーネの音楽に触れることができた幸せに感謝できた時間でした!


ドキュメンタリー映画祭

2022-10-10 13:43:21 | 映画・音楽

山形に国際的なドキュメンタリー映画の祭典があることを知っている人は

どれだけいるのだろう?

・・・という、疑問がつきまといつつも、

例年(隔年開催)秋のこの時期になると世界中からコアな映画好きが集まり、

道路には、あちこちに映画のフリーパスを首にかけた集団を見かける。

山形が、いつもの山形ではなくなる光景。充実した日々。

 

でも、やはり、ここにもコロナの影響。

昨年が開催年だったのだけれど、オンラインでの開催になった。

コロナが落ち着いてきたこの時期、2021のオンスクリーンでのリバイバルと、来年の開催へのプレイベントとして、YIFF2021 on SCREEN!は開催された、のだと思う。

・・しかし、告知はどうなされたのか?

寂しすぎる・・・・。来年の開催は?今こそ、さらに世界を知る、多様性に触れられるこのイベントは大切になってくるはずなのに・・・・

 

観た作品について触れたかったのに、長くなっちゃった。から、今回ではなく、また別の機会に。

自分の中では、すごく大きな作品になりました!「東北おんばのうた」


久しぶりに

2022-07-30 21:44:49 | 映画・音楽

映画。この作品は、どうしても観たかったから。

心に突き刺さりすぎ。

この笑顔の裏に隠された(口にすることができなかった)壮絶な人生。

国の残酷さに、恐ろしさと怒りと、そして悲しみ。

日本人も、自分の国が行ってきた歴史をもっと知るべきなんだろうな。

認知症・・・悲しいことを忘れられることは、救いなのかも。

でも、悪いことを(過ちを犯した)した人は、そのことを忘れてはいけない、と。

・・・本当に、本当にそうだ!!と声を大にして言いたい。痛みを知らない人間は、人の痛みがわかるはずもなく・・・・そんな人間が、間違っても国を引っ張っていくリーダーになんてなってはいけないはずなんだよ。。。。