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ニニルチック2006

2006年06月12日 06時39分29秒 | アラスカ
今年もまたキングサーモンの季節が巡ってきた。
昨年と同様にニニルチックに出かけてきた。
今年のニニルチックは5月27日の午前0時から解禁となり、その後6月12日までの各週土曜から月曜までがオープン。
解禁初日から釣りに行ってきたのだが、今年は気温も低くまた魚の数も少なく初日は全滅。その後第2週にようやく17ポンドのメスを1匹、そして最終週に15ポンドと30ポンドのメスを2匹釣り上げることができた。
30ポンドといえば15㎏ぐらいだろうか。特にこの彼女を釣り上げるのが大変だった。
使っていた竿はけっこう太いものだったが、この竿がUの字に曲がり、リールの糸の出方を調節するドラグという機能を若干固めにセットしていたにもかかわらず、ジジジジーッ!とどこまでもラインが引きずり出されてしまう。
魚と引っ張り合いをしている間も、ピンピンに張ったラインからチ・・・キチキチ・・チ・・と、切れる直前のギターの弦のような限界を訴える音がしていた。20ポンドのラインを使っていたので無理なやりとりを行うと切れてしまう。
10分ほどのやりとりの末に、ようやく釣り上げることができた。

今回のキングのシーズンにあわせてフィラデルフィアから遊びに来てくれた友人も2本釣ることができた。
その友人は、「どうしてもキングを釣りたいんです!」とものすごい意気込みで、今年の初め頃から釣り計画をこつこつと立てて来ていたことと、多忙なスケジュールを何とかやりくりしてアラスカ入りを果たしたということがあったので、初のキングサーモンにものすごく感激していた。
見ていてこちら側もうれしくなるような感激具合であった。よかったよかった。

今回釣り上げた魚はいずれもメス。切り身にするのがとても大変だったが、大量のイクラが採れた。
イクラは醤油漬けにしたのだが、大きめのタッパー2杯になみなみと作ることができた。
イクラ丼を作り美味しくいただいた。

このように豊かな自然の恵にあづかることができるのは、やはり厳しいレギュレーションを設定したりして管理しているからだと思う。
欧州での販売を目的に規定数を無視して釣り上げるヨーロッパの方々や、ルールを全く守らないあるアジアの国の人の話をよく釣り場で耳にする。
いつまでもこういった釣りを楽しんでいくためには、やはり規則をしっかり守って、将来のことや周りのことも考えながら遊んでいくという、気配りと感謝の気持ちが大切だと思う。
「ワシが若かった頃は、キングサーモンを桟橋から釣ることができてね、イクラも自前で作ることができたんだ・・」と、遠くを眺める目をしながら語る。そんな将来は、想像するだけでも辛くて、いやだ。

どうかいつまでも自然が豊かでありますように。
今年も鮭を釣ることができました。
ありがとう。
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