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夏至のあと

2006年06月23日 19時07分35秒 | アラスカ
夏至を過ぎた。
アンカレジ唯一の新聞であるアンカレジ・デイリーニュースの天気面(Bの裏面)に毎日昼夜の時間の長さが発表されているが、今日は昨日マイナスの6秒と出ていた。
これまで伸びる一方だった昼の時間が、今日からマイナスになってしまった。
ついに日が短くなるターニングポイントを過ぎてしまった。
この辺り、アラスカ人は非常に敏感で、昨年と同様に職場の現地職員は「ついに日が短くなり始めましたね・・・6秒ですけど(涙)」と、心なし寂しげに話していた。
これから冬至に向け、どんどんと日が短くなっていく。

まだまだ日没は夜12時前後だし、日の出も朝の4時あたりで全く実感は無いのだが、確実に季節は移り変わっている。
頭ではわかるのだが、体感的には6秒は全然実感できない。それでも、短くなっているのは確かなのだろう。

アラスカで夏にこだわるのは、人生の儚さと同じだからだ、と言っている人がいた。
盛夏の時期には実はすでに昼の時間は短くなりつつあるというところと、脂の乗ってきた年代からあとの寿命までの期間とだぶってしまうからなのだろうと思った。
そう考えると、やるせない気持ちで一杯になってしまうが・・。

いかんいかん。
夏本番を前に何を言っているのだろうか。
とにかく、精一杯この夏を楽しもうと思う。
アラスカに来て2年半。
ひょっとしたら来年の夏は違う国で過ごしているかも知れないから・・・。
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ニニルチック2006

2006年06月12日 06時39分29秒 | アラスカ
今年もまたキングサーモンの季節が巡ってきた。
昨年と同様にニニルチックに出かけてきた。
今年のニニルチックは5月27日の午前0時から解禁となり、その後6月12日までの各週土曜から月曜までがオープン。
解禁初日から釣りに行ってきたのだが、今年は気温も低くまた魚の数も少なく初日は全滅。その後第2週にようやく17ポンドのメスを1匹、そして最終週に15ポンドと30ポンドのメスを2匹釣り上げることができた。
30ポンドといえば15㎏ぐらいだろうか。特にこの彼女を釣り上げるのが大変だった。
使っていた竿はけっこう太いものだったが、この竿がUの字に曲がり、リールの糸の出方を調節するドラグという機能を若干固めにセットしていたにもかかわらず、ジジジジーッ!とどこまでもラインが引きずり出されてしまう。
魚と引っ張り合いをしている間も、ピンピンに張ったラインからチ・・・キチキチ・・チ・・と、切れる直前のギターの弦のような限界を訴える音がしていた。20ポンドのラインを使っていたので無理なやりとりを行うと切れてしまう。
10分ほどのやりとりの末に、ようやく釣り上げることができた。

今回のキングのシーズンにあわせてフィラデルフィアから遊びに来てくれた友人も2本釣ることができた。
その友人は、「どうしてもキングを釣りたいんです!」とものすごい意気込みで、今年の初め頃から釣り計画をこつこつと立てて来ていたことと、多忙なスケジュールを何とかやりくりしてアラスカ入りを果たしたということがあったので、初のキングサーモンにものすごく感激していた。
見ていてこちら側もうれしくなるような感激具合であった。よかったよかった。

今回釣り上げた魚はいずれもメス。切り身にするのがとても大変だったが、大量のイクラが採れた。
イクラは醤油漬けにしたのだが、大きめのタッパー2杯になみなみと作ることができた。
イクラ丼を作り美味しくいただいた。

このように豊かな自然の恵にあづかることができるのは、やはり厳しいレギュレーションを設定したりして管理しているからだと思う。
欧州での販売を目的に規定数を無視して釣り上げるヨーロッパの方々や、ルールを全く守らないあるアジアの国の人の話をよく釣り場で耳にする。
いつまでもこういった釣りを楽しんでいくためには、やはり規則をしっかり守って、将来のことや周りのことも考えながら遊んでいくという、気配りと感謝の気持ちが大切だと思う。
「ワシが若かった頃は、キングサーモンを桟橋から釣ることができてね、イクラも自前で作ることができたんだ・・」と、遠くを眺める目をしながら語る。そんな将来は、想像するだけでも辛くて、いやだ。

どうかいつまでも自然が豊かでありますように。
今年も鮭を釣ることができました。
ありがとう。
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ハバネロ(その9:成熟)

2006年06月07日 16時58分23秒 | ハバネロ
最初に実がなったハバネロ株に変化が訪れた。
鮮やかなオレンジ色になってきた。
日中ヘタの部分が薄黄色になっている実がいくつかあったのだが、夜には実全体が変色してきた。
最初に結実してから約1ヶ月経過している。
けっこう時間がかかるものだ。

ハバネロにはオレンジ種とレッド・サビナ種があるとのこと。
むむむ・・これはオレンジ色だから、オレンジ種だろうか。
ネットで調べてみたら、オレンジ種はあまり辛くないとのことだった。
世界一辛いのはレッド種ということらしい・・・。なんか、困った。
いずれにせよ、2年越しで実ってくれたのでそれはそれで、よしとしよう。
もし辛くなかったら、今年計画している沖縄島唐辛子栽培の時にでも交配してみようと思う。
気の長い話だが、来年以降に期待してみようとも思っている。
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