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9月21日の森

2014年09月22日 00時44分30秒 | ノルウェー
日曜日。時々雨。森の気温は12度ぐらい。息が少しだけ白くなり、雨に濡れた手が少しかじかむ。
今日は自宅でゆっくりするつもりだったが、日曜日には森の入口にソップ・コントロールというボランティアによるキノコの出張鑑定所が開設されるので、いくつか質問を兼ねて森に向かった。


ソップ・コントロール。基本的に採取者の自己責任だが、鑑定をお願いするとダイナミックに仕分けしてくれる。
基本的に怪しいキノコは、すべて、躊躇なく後ろの緑のゴミ箱にポイポイ捨てられる。オレンジのジャンパーの方々がキノコ・ボランティア。

先日、センボンイチメガサかヒメアジロガサか不明なキノコがあったので、その質問をしたところ、「そのキノコは本当に鑑定が難しい種類で、コントロールとしてはできれば持ち込まれたくない部類なんだよねー。鑑定はするよ。でも自己責任になるから、よろしく♪」とのこと。
今日は午後1時過ぎに入山したが、すでにソップ・コントロールが開店していたので、コントロールに展示してあったパンフレットの表紙に載っていたセンボンイチメガサをもとに話を伺ったのだが、迷惑をかけてもいけないと思い、採取はやめることにした。


先日見つけたドクベニタケの幼菌はだいぶ成長していた。ひどく辛いのに、虫が食ってる・・・。


センボンイチメガサなんだろうけど、ヒメアジロのような気もする・・・。大当たりすると非常にまずいので採取はしなかった。


ジンガサドクフウセンタケ。トキイロラッパタケの群生のなかに混じっていると、本来は絶対に間違えるはずはないのに、ついつい手を伸ばしそうになってしまう。


ミキイロウスタケ。シーズン真っ盛りである。


ヒダハタケであれば、毒きのこ。種別・食毒不明。


かなり大きなキノコ。20センチぐらいはあった。オニタケだったら毒。コウタケだったら食用。裏側のひだを確認するのを失念した。種別・食毒不明。


ツバアブラシメジ?確認用に採取するのを失念したので、コントロールでは未鑑定。種別・食毒不明。


ミキイロウスタケ。一面がこのような群生となっているポイントだった。見落としてしまい、かなりのキノコを踏みつけてしまった。


トキイロラッパタケのような、ミキイロウスタケのような。今日上った場所は、かなり大きなコロニーがいたるところにある、非常に良い場所だった。


ミキイロウスタケ。


ニセアンズタケがでていた。鮮やかなオレンジ色が目を引く。


雨がぱらつく天気なのに、運動する人や散歩する人が割と出ていた。


本日収穫したミキイロウスタケは、甘辛く煮て・・・


混ぜご飯に。ごちそうさまでした。
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9月19日の森

2014年09月20日 00時14分50秒 | ノルウェー
休暇をとったのに出勤となったりと、バタバタした一週間だった。
本日も午前中に急きょ出勤となったため昼前までに仕事を片付けて、森へ。
天気も良く、日中は20度ぐらいまで気温が上昇したが、朝晩はめっきり冷え込んできて10度前後になる。
よく考えたらもうすぐ秋分。夏は終わっていた。


開き切ったドクツルタケ。


ニカワホウキタケ。とても小さいが立派に自己主張しているキノコだった。


ナラタケ?種別・食毒不明。


トキイロラッパタケ。本日は2kgほど収穫した。


ドクベニタケの幼菌?


種別・食毒不明。


カキシメジであれば毒。中毒するので要注意。種別はよくわからなかった。


ミキイロウスタケ。食用。トキイロラッパタケと同じ場所に混ざって発生している。


手前はミキイロウスタケ。奥はジンガサドクフウセンタケの古い菌。猛毒種の菌と混生しているので要注意。


ホコリタケ。老菌なのでおそらく食べられないだろう。幼菌は食用とのこと。


センボンイチメガサであれば食用。ヒメアジロガサであれば毒。見分けがつかないので採取せず。


キンチャヤマイグチがまだ生えていた。古い菌のようなので採取せず。


キクラゲの仲間か?詳細不明。


路上に打ち捨てられたベニテングタケの幼菌。明らかに毒なんだから取らなきゃいいのに・・・。切ない。


気持ちの良い一日でした。




ノルウェイの森。

写真を撮っているときに、ふとマクロレンズがほしくなってきた。ニコンのミラーレスにはマクロレンズがないので、18.5ミリの単焦点レンズを絞り1.8にして可能な限り近づいて撮影している。このレンズは結構明るいレンズで、割とストレスなく使えるオールマイティな能力を持っていると思う。ほとんど他のレンズには交換せずにこのレンズだけで撮影している。老眼が始まったせいか、肉眼のピントが合わなくなってきて、カメラの液晶画面がとても見づらい。たまに背景の苔にフォーカスがあってしまったりするが、半ばあきらめの境地。
いろいろ考えてみるうちにめんどくさくなってきた。このレンズでいいかな。
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9月15日の森

2014年09月15日 23時07分30秒 | ノルウェー
休暇をとって森へ。日中は20度ほどまで気温があがるものの朝晩は10度前後に冷え込むようになってきた。
キノコの様子も先週とは打って変わって、トキイロラッパタケが主役に上りつつある。
アミタケやショウゲンジは季節も終わったのだろう、ほとんど溶けてしまっていた。


開き切ったショウゲンジ。ここまで古くなった菌はたべられない。


トキイロラッパタケ。あちこちに群生している。


手前は猛毒のジンガサドクフウセンタケ。奥はトキイロラッパタケ。同じ場所に生えているので注意が必要。


ジンガサドクフウセンタケ?


トキイロラッパタケ。


コガネツルタケ?不明。


クロラッパタケ。おそらく今回が今シーズン最後となるかも。


ショウゲンジ。こちらもたぶん今回が最後の採取となる見込み。


今日のきのこ。一部をキッシュにして食べ、残りはオーブンで乾燥し保存する。


キノコたくさんのキッシュ。これがまた、感動するぐらいおいしかった。

おそらくこれから雪が降るまではトキイロラッパタケやミキイロウスタケがメインとなるだろう。
このキノコは乾燥させれば長期保存ができ、また戻し汁も良い出汁として使える。キノコシーズン後半も張り切っていきたい。
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キノコの調理

2014年09月08日 02時04分47秒 | ノルウェー
昨日とったキノコを調理した。混ぜご飯を作ってみた。


アカハツタケは一晩水につけて虫出しのあと、きれいに洗い賽の目に切った。残りは、オムレツ用に残しておく。アカハツタケのオレンジ色と独特の緑青のような青色、そして傷んで黒ずんだ個所のコントラストが、毒々しい。


鶏もも肉とごぼう、にんじん、油揚げを炒めて、


刻んだアカハツタケと、嵩増しに昨日とったショウゲンジと冷蔵庫の中のエリンギを刻んで入れ、


酒、みりん、しょうゆを加えて炒め合わせる。


煮詰まったら、ご飯に混ぜて完成。残念ながら盛り付け写真は、ない。撮り忘れでした。

アカハツタケのだしの味だろうか、独特の味だったが割とおいしかった。
後でおしっこがファンタのようなオレンジ色になってかなり驚いたが、おいしかった。
虫の掃除が面倒くさいキノコだが、アカハツタケはまた採ってみたいとおもった。
ごちそうさまでした。

おまけ

上段は、スライスして乾燥中のポルチーニ。下段は試しに乾かしてみているショウゲンジ。
ショウゲンジはフレッシュな時はあまりにおいはないのだが、乾かすと、かなり強烈な、洗っていない犬のようなにおいがし始めるので、乾燥には向かないかもしれない…。
以前、アンカレジにいたころに訪れたアメリカ空軍基地にいた警備用シェパードのにおいそっくりだ。

なぜか、からっからになって臭いにおいを放つショウゲンジを前に、7年以上前に暮らしていたアンカレジのチュガッチ山脈の風景を思い出していた。

・・・食べ物の話なのにおしっこやくさいとか、NGワードでした。すみませんでした。
明日も仕事なので寝ることにします。
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9月6日の森

2014年09月06日 23時48分24秒 | ノルウェー
森の中は先週に比べて、さらに秋が深まり、キノコだらけとなっていた。
本日はショウゲンジが大爆発していた。
クロラッパタケやアンズタケは姿を消してしまい、ショウゲンジやアカハツタケ、アミタケが最盛期となっている。
また、Gul Trompetsopp(トキイロラッパタケ)も姿を出し始めていた。このキノコはTraktkantarell(ミキイロウスタケ)と似たキノコで、食用。当地では霜が降りるころまで取れる一番遅い季節まで楽しめるキノコ。
写真は撮り忘れたが、ポルチーニ(ヤマドリタケ)が三つとれた。今年は、すごいようだ。
※トップの写真はドクツルタケ。猛毒なので食べてはいけない。

その他のキノコは以下の通り。

いつものベニテングタケ。双子が寄り添いながら佇んでいた。猛毒なので食べてはいけない。


ベニテングタケの幼菌。どうしても、この色とフォルムに心を奪われてしまう。


アカハツタケ。割るとオレンジ色の液体が出てしばらくすると黒ずんでくる。翌日のお小水がオレンジ色になるそうだ。可食だけど虫がたくさん入っている。虫のせいかよくわからないが、よいだしが出るとのこと。明日、混ぜご飯を作ろう。


名前は不明。食毒も不明。


トキイロラッパタケ。サイズも7センチぐらい。干して保存。戻し汁とともに炊き込みご飯にするよいそうだ。


ニンギョウタケ。バター焼きにするとおいしいそうだ。火を通すとしなやかな歯ごたえになる。とりあえず、スライスして乾燥保存してみた。


ふかふかの苔に覆われた森。もののけ姫の舞台になりそうだ。


アミタケ。先週に引き続き大量発生。ただし、若干古くなっている。


切り株に生えたキノコ。名前不明。食毒不明。


ショウゲンジ。あたり一面がショウゲンジに覆われている個所もあり、まさに最盛期。


ヒイロチャワンタケ。とても鮮やかなオレンジ色。毒はないようだが美味しくもないらしい。
いつも思うのだが、このキノコはなぜこの色になったのだろうか。


アミタケは湯がくと小豆色っぽくなる。この後汚れを洗い落として醤油と酒みりんで煮込む。
大きな「なめ茸」を作る感じ。すでにヌルヌルが激しくなっている。


ニンギョウタケ。フレッシュは真っ白だが、湯がくと黄色になるようだ。この後スライスしてオーブンで乾燥させた。
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アミタケ大爆発(8月31日の森)

2014年09月02日 00時27分43秒 | ノルウェー
8月31日に、日本ノルウェー協会と呼ばれる団体の主催するキノコ狩りイベントに参加した。
とても楽しい一日だった。主催者の方、そして指導してくださったノルウェーのキノコ専門家の方、どうもありがとうございました。

実はブログにはアップできなかったが、8月23日にも森に入って、キノコの多さに驚いたのだが、31日は輪をかけて種類、数ともに増えていた。一面がキノコだらけになっていた。
特にアミタケが・・・。
残念なことに、というか幸いにもこのアミタケ、ノルウェー人の口に合わないようで、指導に当たられたノルウェー人の専門家の方は、「食べられないこともないよ、毒ないしねー」とのニュアンスで最初説明していた。その後、参加者の中のキノコに詳しい日本人の方が、日本では食べているよと話したところ、専門家の方も興味津々で「どんなふうに食べるのか?」「味はどうなんだ?マジでうまいと思うのか?」と矢継ぎ早に質問されていたのが印象的だった。
どうも、アミタケを加熱した時に出る「ぬめり」がノルウェー人には敬遠されるようだ。たしかに、ノルウェーの郷土料理にはなめこや納豆のようなヌルヌル系は皆無。確かに慣れていないと気持ち悪いだろう。
日本人(私を含め約2名)がウハウハ言いながら森の中のトレイル沿いに群生しているアミタケを摘みまくっている姿を見て、キノコ狩りに来ていた別のノルウェー人の家族がどんなキノコがあるのか気になり近づいてきて声をかけてきた。
「ハイハーイ!何取ってんの?おいしいキノコ見つけたの?・・って、うわこれ(アミタケ)取ってんのか??(汗)」
「これは、日本では人気のあるおいしいキノコなんだぜ(ドヤ顔)!」
「うわ・・食べるんだ・・。へー…(複雑な表情)」
「日本では、これを醤油で煮てね、で・・・」
「オッケー、頑張ってねー。ハーデ・ブラー(バイバイの意味)」
そそくさと、その場から離れていった。
たぶん、気味悪がっていたのだろう。おいしいのに…。
今年はキノコの当たり年らしい。セップ茸(ポルチーニ)が大量発生して一部イタリア人が大騒ぎしていると聞いた。
確かに、昨年と比べてもキノコの出方は半端じゃない。
今週末も、森に入ることにしよう。

その他のキノコは以下のとおり。

↑ショウゲンジ(コムソウ)。ノルウェーではリムソップというらしい。これも大量発生中。歯ごたえ、味、ともによし。


↑アミタケの塊。この群生が、トレイル沿いにずっとずっと続いていた。


↑これもアミタケ。

その他、ヒツジ茸や黒ラッパも出ていたが、写真を撮る暇がなかった。残念。
アミタケは醤油煮に、ショウゲンジとヒツジ茸はパスタにしておいしくいただいた。
山の幸に、感謝。
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