投資家の目線

投資家の目線502(ポテト販売の停止)

 あきんどスシローがフライドポテトの販売を順次停止するという(「ポテトの販売をスシローが停止、米西海岸、労使対立受け。」2015/2/6 日経MJ)。米国西海岸の労使対決で港湾作業が滞っていることが原因という。ケンタッキー・フライドチキンなど、他にもャeトの販売を休止しているところがある。また、牛肉、豚肉などにも影響がでているようだ(「米港湾問題で輸入停滞、牛・豚肉など価格上昇、レモンは前年の倍に。」2015/2/5 日本経済新聞朝刊)。


 この事例は農作物の不作や国家間の緊張だけでなく、労働者のストライキなどでも食料の調達に支障が出ることを示している。そのため、食料問題ついてはかなり冗長性をもったほうが良いと思う。シベリア出兵をにらんで米価が高騰したために米騒動がおこったように、食料問題は社会に悪影響を及ぼしやすい。90年代初頭のコメ不足のときのタイ米輸入でもそうだったが、幕末の米価高騰の対応策として幕府はイギリス公使の勧告を得て南京米を輸入して割安で販売したがさっぱり売れなかったという。人間は食べつけないものはなかなか口にしない生き物なのだろう。不足した食料を輸入で対応しようとしても、それほど簡単ではないのだ。

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・先週の円安を要因とする値上げ発表等の記事
ナガノトマト値上げ、加工品2~17%、原料高騰で。2015/2/3 日本経済新聞 地方経済面 長野
味の素、外食店向け調味料2~7%値上げ。2015/2/3 日本経済新聞 朝刊
スパイス値上がり、コショウ卸値6~7割高、円安や新興国需要増加で。2015/2/3 日本経済新聞 朝刊
包装用紙、3年ぶり値上げ、需要家、10%程度で受け入れ、原料チップ上昇を転嫁。2015/2/7 日本経済新聞 朝刊
「円安デメリット」42%、県内企業、内需型で多く、民間まとめ。2015/2/4 日本経済新聞 地方経済面 神奈川
「デメリット大きい」51%、県内企業、円安の影響、民間調べ 中小多く、全国平均上回る。2015/2/5 日本経済新聞 地方経済面 埼玉

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