投資家の目線

投資家の目線82(カブロボに期待)

 昨年来、日経紙面ではアルゴリズム取引が話題となっている。証券会社もヘッジファンドとの取引を維持するためには、力を入れなければならないようだ。個人でも独自に自動売買プログラム(カブロボ)を組んで取引したり、ネット証券がコンテストで優秀な成績を収めたカブロボを試験運用しようとしたりしている(2006/12/20日本経済新聞朝刊参照)。かつて株式市場ではフラクタル等を株価予想に利用する試みがあったと記憶している。その頃よりデータは充実し(かつて板情報の配信は取引所会員に限定されていた)、パーソナルコンピューターの性能も向上しているので、個人でもプログラムを使った取引がしやすくなった。これもIT技術の金融に対する貢献といえるだろう。
 ロボワンという二足歩行ロボットによる格闘競技は、個人の力により数年で物凄くレベルアップした。カブロボも個人の力でレベルアップする可能性は十分だ。そのためには数値を変更すれば、オリジナルの売買プログラムが作れるようなキットがあるとよい。
 取引量が少ない銘柄は投資家に敬遠され、価格がディスカウント状態になっている可能性がある。取引量が増加し、株価が適正化されれば喜ばしいことだ。
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 1月6日の日本経済新聞で、日興株の上場維持と不正会計に会社組織の関与がなかったことを証明することを条件に、みずほFGが日興コーディアルグループに対する出資拡大要請受け入れを検討していると報道されている。しかし、そもそもSPCをはじめから連結の対象に含めていれば内部取引として相殺され、SPCの社債発行決議時期がいつであろうと決算の数値は変わらないはずである。そして、連結するか否かの判断は1従業員が関わる問題ではないだろう。SPCを連結しなかったこと自体が問題と判断されれば、会社組織の関与がないということと矛盾するように思えるのだが・・・。
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