投資家の目線

投資家の目線219(三井住友FGと大和証券G)

 19日、三井住友FGが日興の法人部門を統合させ、大和証券SMBCを子会社化する意向と報道された。8月19日の読売新聞電子版によれば、三井住友FGの出資比率を最大67%まで引き上げる意向という。

直近5年間の大和証券グループ本社の連結営業収益(百万円)
  2005/3月期 2006/3月期 2007/3月期 2008/3月期 2009/3月期
   519,337   845,659    917,307    825,442    413,936
直近5年間の大和証券SMBCの連結営業収益(百万円)
  2005/3月期 2006/3月期 2007/3月期 2008/3月期 2009/3月期
   249,649   350,818    317,118    242,269     45,514

と、大和証券SMBCの連結営業収益は大和証券グループ本社の連結営業収益の11%から48%にあたる。大和証券SMBCが三井住友FGの子会社になると、大和証券グループ本社にとっては持分法適用会社となり、同社の連結営業収益はその分低下するものと考えられる。大和側が渋るのも理解はできる。
 SMBCフレンド証券は三井住友FGの100%子会社になっている。しかも取引所の取引参加者(もしくは取引所会員)なども含めて、日興の個人部門と重複する部分も多い。そちらの統合を急いだほうが手っ取り早く合理化できるように思うが・・・。
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追記:8月25日の日本経済新聞朝刊で、経産省の望月事務次官が『「いろんな案件について(その場で)賛否の議論を戦わせて決めていないことを閣議の形骸化というなら、事務次官会議も全く同様だ」と指摘』したと報道された。それなら何のために事務次官会議を持つ意味があるのか疑問に思う。
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