投資家の目線

投資家の目線245(信金・信組の検査緩和)

 2月17日の日本経済新聞朝刊に、「郵政見直し、金融行政に波及、信金・信組の検査も緩和、不良債権増の恐れも。」という記事があった。亀井金融担当相が記者会見で「信用金庫や信用組合、第二地銀、そうした金融機関についても、小さいところについて、金融庁の一般的な検査・監督のあり方というのが良いのかどうか」と発言されていたが、そのことだろう。かつての越智大臣の「手心」発言と同じ意味と思われる。以前は大々的に伝えられたが、今回それほど大きく報道されないのはマスコミも冷静になったからだろうか?

 なお、これは雑誌・フリー記者等の記者クラブ以外の記者向けの会見での発言だ石川議員の問題が多かった同日の記者クラブ向けの会見に比べると、よほど有意義だと思う。

http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2010a/20100212-2.html

 「日米同盟の正体 迷走する安全保障」孫崎享著 講談社現代新書によれば、郵便貯金が円借款の原資だという。その円借款が日本のソフトパワーを担っていたようだ。郵便貯金は外交にも関係するものだったのですね。郵便貯金の預入限度額を引き上げようとしたり、亀井大臣が郵便貯金で米国債を購入する(円借款の一種?)と発言したりするのも、その観点から考えると合点がいく。
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・最近、自民党の小沢民主党幹事長の政治資金虚偽記載事件に対する追求が減ってきた。結局、検察が建設会社元会長の虚偽証言に踊らされたとの見方も多い。石井参議院議員も証人として出廷した厚労省の村木局長の公判も証人に「冤罪」といわれるほどだし。検察は北海道の小林議員の件で汚名返上しようと躍起になっているように見える。

 なお、公認会計士の細野祐二氏の「小沢事件」に関するレメ[トが出ている。この件は特に問題とならないようだ。

公認会計士がレポートする「小沢事件」 2010年02月18日07時42分 / PJニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/4611125/
http://report.mita.minato.tokyo.jp/ETC/report20103.pdf

・香川県知事が、前原国交相に宇高航路存続への支援を求めている。しかし、2月8日の知事定例会見で高速道路料金は「私はできるだけ安い方がいいと思います。」と述べている。料金低下を求めながら、航路への支援も求めるのは強欲ではないのですか?

http://www.pref.kagawa.jp/kocho/kisya/22_2_8.shtml

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