昨年、いわゆる村上ファンドが阪神タイガース上場を提案したが、もはや時機を逸したといえよう。最大の問題は巨人戦の視聴率アップが見込みづらいからである。3月1日にWBC日本代表チームと巨人戦はゴールデンタイムに放映されたが関東地区の視聴率は10.6%とやっと2桁に乗せたに過ぎない。エキシビションゲームとはいえ、日本代表チームとの試合でこの視聴率は厳しい。1試合の放映権料はかつて1億円以上といわれていたから、巨人戦の放映権料だけで10億円以上の収入があったと考えられる。しかし、このまま視聴率が上がらなければ億単位で収入が減少しよう。阪神戦は今でも関西地区では人気があるが、関西地区だけでの放映ではそれほど放映権料は取れないだろう。事実、昨年のセントラルリーグ優勝の前日の巨人・阪神戦は関東地区では生中継されなかった。全国中継でなければ甲子園球場の看板の広告効果も低下し、そこからも収入減となる可能性がある。そもそも最近の地域密着傾向と全国ネットとは対立する問題であろう。
巨人も人気回復に力を入れている。原氏を監督に再任したのもその表れだろう。甲子園の往年のアイドルだった「原クン」の人気で、昨年韓流スターを追いかけていた主婦層を顧客に取り込もうとする意欲の表れと考える。しかし、今のところ結果として現れてはいない。
タイガース上場話が消えようとしていることをよいことと思っているわけではない。上場しても投資対象として魅力に乏しいと思っているだけである。
J2落ちに伴い、川崎重工とノーリツがヴィッセル神戸のスポンサーから降りた。関西のプロスポーツ界も大変である。
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