
昨日の続き 青島幸男との対談の超要約記述から始める
原文の1割以下に要約したが 文意は曲げていない(と思う)
【日本の民主主義は小児的段階】
青「先生とは昔映画を作った頃からの知り合い 変わらずの駄々っ子ぶりで」
太「おれが純粋すぎるんで周りが煙ったくなるだけだよ」
青「本当に素直じゃないよね。でも子供がそのまま大人になった感じ」
太「人間 初めは子供 大きくなると純粋さを忘れるからダメなんだ」
・・・親がダメ 学校の先生がダメ と教育論から始まるが話はすぐ政治へ
太「日本の民主主義をどう思う? 青島国会議員としては」
青「戦後 主権在民になり形はできたが 今は全く別の方向に行ってる」
太「民主主義が押し付けられただけ 裏で何も変わらずゴマカシだらけだ」
青「フランスなんか 個人が政治とかに関心を持っているように見えますが」
太「国家は民衆の生活よりあとに生まれたから 彼らは国家を信用してない
だからこそ関心を持ち批判する 19世紀頃まで農民なども戦争とは無縁
それが国境線が引かれ国家ができて・・・という時代を経て来た
日本にはその歴史がない 維新以来の政治も民衆が闘って勝ち取ってない
生みの苦しみが日本には無い」
ここで文字休み 青島幸男の政見放送・・・次点で落選
【責任を取らない日本の政治家】
続いて二人の議論は 政治の衆参の在り方の議論へ
太「とにかく政治は対立する流れが無いと 無意味になるだけ
保守があるから革新がある ただ社会主義は統一されるからそれが問題
革新は大いに闘うべし 保守は考えを改めるべき」
青「市川(房江)さんが大量得票した 参院は本来の使命を取戻すべきだ」
太「参院が純粋に国民の意見を代表すれば 衆参両院がある意味が生まれる」
青「だから僕は参議院に立候補したんですよ」
太「君はそうだが 今度は国民も政治意識を少しは持ったようだ
米国民も政治意識が低いが少し変わるだろう ぼくは保守は支持しない」
そろそろ青島の本音が出始める これが彼の狙いだったのだろう
【岡本太郎は参議院に出るべきだ】
青「組織や金に左右されず 是非を判断できる無所属の人が 参院に集まる
そして花森安治さんも出てもらいたい 太郎さんは率先出るべきだ」
太「議事堂なんて汚い醜悪な建物におれは絶対入りたくない 赤絨毯なんて」
青「良識の代表のあなたが参院を白い目で見て おれに関係ないとは・・・」
太「おれはおれで一般大衆に対して絶えず本当のこと言ってるからね」
・・・青島は説得を続けるが太郎はウンと言わない
【パラダイスより地獄へ行きたい】
太「おれは君より苦労して闘ってきて全部裏切られた
日本人は全部何らかのシステムに属している そのシステムに入らず
孤独に闘ってきたが成果は無い パラダイスは永遠に来ない」
青「明日には来ないが 絶対に来ます」
太「パラダイスなんて退屈だ おれは地獄に行きたいよ」
青「地獄指向よりパラダイス指向の方が人間として妥当なんじゃないかな」
太「妥当という言葉が嫌いなんだ」
青「ほんとうに強情だね でも 二人とも無人島にいるわけではないから」
太「ぼくはいつでも無人島にいる感じ」
青「お互いここに住んでいるんだから 少しは住みよくしようって言うの」
太「お互い なんて言ってくれるな おれはひとりだ」
青「分かりましたよ でも 意地でも太郎さんを国会に出したくなったよ」
・・・というわけで ああ言えばこう言う 青島の説得は不成功で終った
青島幸男が放送作家として作ったTV番組
青島幸男の二人だけの同窓会
今日はこれで終わり それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]