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秘書になった頃の写真
本を読みながら、 '私にはとても務まらないな、こんな仕事は'と思った。
こんな仕事とは「政治家秘書」、読んだ本は佐藤昭子著「私の田中角栄日記」。
因みに昭子が田中と知り合ったのは、新潟2区から衆院選初出馬の時。
昭子は夫と二人で選挙運動を手伝ったが、田中は次点で落選した。
その後夫妻は上京し、田中の支援を得て会社を興したが、やがて離婚、
昭子は田中の秘書として仕事に就いた。
【秘書初出勤】~1952/S27年12月1日 昭子24歳
場所は永田町第2議員会館210号室。木造2階建で廊下を歩くと軋む。
広さ約10畳、入口側に秘書机、カーテンで仕切った奥に議員の机と椅子。
初仕事は選挙人名簿と年賀ハガキ一万枚。十日あれば書けるだろう。
毛筆で書き始める。 一日千枚は思うように筆が進まない。
一日で音をあげて「何だ所詮お前さん、その程度か」と思われたくない。
残りは家に持ち帰り、ノルマだけは仕上げなくては・・・。
昼間、田中は殆ど不在。この頃は建設省へよく行っていた。
住宅・道路・国土開発に関する議員立法を作るためである。
夕方、田中が戻って来て、昼間の出来事を話す。
夕方、田中が戻って来て、昼間の出来事を話す。
電話で誰それからこんな陳情があった等々・・・後日の応対のため記録・記憶。
~初日だけで辞めたくなったので、今日はここまで。
明日またお会いしましょう。
[Rosey]